鹿児島県の本土から約65㎞南下した東シナ海に浮かぶ「屋久島」は、1993年東北にある白神山地とともに日本で初めて世界自然遺産に制定されました。日本百名山の宮之浦岳や樹齢7200年の縄文杉がある山岳島で、雄大な自然のなかでトレッキングやウォータースポーツを楽しむために、国内外からたくさんの観光客が集まります。
豊富な雨量を誇る亜熱帯気候の屋久島では多種多様な植物や動物が生息し、島ならではのおいしい食べ物もたくさん!今回は豊かな自然の恵みを心ゆくまで堪能できる屋久島グルメの名店をご紹介します。
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
地元グルメを全力で楽しむために!屋久島の名物を事前に知っておこう
旨味が凝縮された「首折れサバ」
鮮度の落ちやすいサバを新鮮に保つための処理として、近海で獲れたゴマサバをその場で首を折って血抜きしていたもの。身が締まっていて食感が良く臭みも少ないため、新鮮さがおいしさを決める刺身やサバしゃぶで食べるのがおすすめです。
まるで亀の手な「カメノテ」
亀の手のような形が特長的な「カメノテ」は、エビやカニと同じ甲殻類です。屋久島では磯や浜辺の岩にくっついていることもあるため、散歩しながら探してみるとふと出会えるかもしれません。磯の香りが活きる塩茹でや味噌汁で食べられることが多いです。
ふわふわの身が絶品の 「トビウオ」
「あごだし」の原材料でもあるトビウオは、実はそのままいただいても絶品。あっさりしてふわふわとした身が特長で油と相性が良いので、一尾丸々姿揚げでいただくことが多いです。鹿児島名物のつけ揚げも屋久島ではトビウオを使用しています。
豪快な燻し香の「サバ節」
島の周辺で獲れるゴマサバである「屋久サバ」を桜や堅木等を使ってじっくりとスモークしたサバ節。しっかりとした燻し香とサバ本来の旨味が凝縮されており、屋久島では出汁を取るのにも日常的に使われています。そのままスライスしていただくのもおすすめです。
爽やかなおいしさの「たんかん」「ぽんかん」
亜熱帯地域特有の高温多湿な環境の屋久島ではさまざまな柑橘が育ちます。「ぽんかん」は温州みかんより一回り大きめで、甘みと酸味のバランスが絶妙の柑橘の一種。
この「ぽんかん」とネーブルオレンジの自然交配種といわれる「たんかん」は、丸いフォルムと鮮明なオレンジ色が特長で、ジューシーかつビタミンCも豊富です。甘みのある爽やかな味わいに人気も高く、なんと旬始まりの売出しから10日で完売してしまうのだとか。
優しい甘さの屋久島の郷土菓子「かからんだんご」
屋久島を含む鹿児島県南部の郷土菓子「かからんだんご」は、ヨモギなどを練り込んだ餅で黒餡を包み「かからん」の葉で包んだ草餅の一種。
この「かからん」とはサルトリイバラの葉っぱのことを指しており、棘のある茎を「触らない(=かからん)」という方言に由来しているそう。病気に「かからん」の意味もあり、縁起物としても愛される素朴なお菓子です。
造り手の想いが込められた「屋久島焼酎」
屋久島では森の天然水と屋久島や鹿児島のサツマイモを使った芋焼酎が造られています。使用する水が硬度10という超軟水であることも理由で、口当たりの良いまろやかな銘柄が多く、焼酎に馴染みのない方でも挑戦しやすいと好評。
地元では食卓はもちろん神事でも芋焼酎が出されるほどの馴染み深いお酒です。
屋久島名産品がおいしく食べられる居酒屋やカフェをご紹介!
宮之浦の名店「潮騒」で屋久島の海鮮を楽しむ
はじめにご紹介するのは港から徒歩10分ほど、空港からも車で20分程の宮之浦エリアの中心部にある「潮騒」。屋久島の近海で獲れた新鮮な魚介類をいただけるお店として、雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられる名店です。屋久島の名物を食べたい方にはトビウオの唐揚げや首折れサバを堪能できる定食が人気。
ご訪問回数が2回目以降の通な方には、地元の方にも人気のエビフライ定食もおすすめですよ!巨大なエビが2尾乗った食べ応え満点のメニューで、新鮮なエビのぷりぷりとした食感や上質な旨味が堪能できます。定食はプラス500円でお刺身付きにグレードアップ。ランチタイムにもディナータイムにも訪れたい屋久島の人気居酒屋です。
潮騒の基本情報
- 店名
- 潮騒
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:30〜22:00
- 定休日
- 木曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦305-3
- 電話番号
- 0997-42-2721
- 公式サイト
- https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000290/
こだわりの屋久島魚介をお寿司でいただける「いその香り」
港が近い安房エリアにて店舗を構える「いその香り」は、屋久島近郊の地魚をリーズナブルにお寿司でいただける人気店。漁師の父と兄を持つ店主が自らも漁に出て取った新鮮な天然物の魚介だけを使っています。
ホタやシビマグロ、トビウオなど、その日に一番おいしい素材を提供していますので、これぞ屋久島の旬!といったおいしさを堪能できますよ。
お寿司のほかにも、屋久島名産のつけあげやきびなごの唐揚げなどの一品料理も提供。出漁のために午前中のみお店を閉じることもあるそうです。上質な魚介を提供することに熱いこだわりを持った店主の心意気をお楽しみください。
いその香りの基本情報
- 店名
- いその香り
- 営業時間
- 11:30~14:00(L.O.13:30)、17:30~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 火・水曜のランチタイム
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房788-150
- 電話番号
- 0997-46-3218
- 公式サイト
- https://www.facebook.com/yakushima.isonokaori/
豪快なおもてなしの「地魚料理 若大将」で屋久島の夜を満喫しよう
屋久島の繁華街である宮之浦で営業する「地魚料理 若大将」は、おもてなし精神の旺盛な気さくな大将が切り盛りしており、地元の方も観光客も隔てなく楽しめる賑やかな雰囲気が魅力です。そんな店主の人柄に加え、屋久島の美食を豪快に楽しめる料理もいただけるとあって、「屋久島なら絶対ここ!」というファンも多数!自ら漁に出て獲った地魚を使い鮮度にこだわったメニューが揃っていますよ。
首折れサバやカメノテなどの海の恵みも、ヤクシカや新鮮野菜などの山の恵みも、店主の手にかかればボリューミーでおいしい料理となってテーブルに並びます。屋久島焼酎を中心とした豊富なドリンクと一緒に楽しんで、屋久島で過ごす大切な夜を素敵な思い出にしてくださいね。
地魚料理 若大将の基本情報
- 店名
- 地魚料理 若大将
- 営業時間
- 18:00 ~ 23:00 頃(魚が無くなり次第)
- 定休日
- 日曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦79
- 電話番号
- 0997-42-0161
- 公式サイト
- https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46011495/
新鮮なジビエをいただくならここ!「焼肉れんが屋」でお腹を満たそう
トレッキングやツーリングなど屋久島観光を満喫するためには十分なパワーが必要ですよね。そんな時にも重宝するガッツリお肉を楽しめる名店が、安房港の近くにある「焼肉れんが屋」です。
さまざまな種類のお肉を揃えていますが、現地の味を楽しみたいという方におすすめの屋久島ジビエ「ヤクシカ」も焼肉でいただけます。イメージ以上の柔らかさにきっと驚くはず。鹿肉独特の臭みも少なめで、意外とあっさりと食べられますよ。
名産の九州産黒毛和牛のカルビやカイノミ、黒豚なども揃っています。焼酎が止まらないおいしさを、ぜひ心ゆくまでお楽しみください!
焼肉れんが屋の基本情報
- 店名
- 焼肉れんが屋
- 営業時間
- 11:00〜14:00、18:00〜21:30
- 定休日
- 第1水曜日と第3水曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房410-74
- 電話番号
- 0997-46-3439
- 公式サイト
- https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000024/
絶品食材を本格イタリアンに仕上げる「イルマーレ」
次にご紹介するのは空港から徒歩数分の立地で営業する本格イタリア料理店「イルマーレ」です。イタリアの食材と屋久島の地元食材にこだわった本場さながらの料理をいただけます。
香ばしく焼き上げる窯焼きピザには、屋久島原木シイタケとサバ節マリネのカボチャクリームピザや屋久島天然鹿のピザなど、島の食材をお洒落に楽しめるメニューが揃います。ピザは耳までふわふわのタイプで、一枚を一人でぺろりと食べられる軽やかなおいしさ!
屋久鹿のミートソースパスタはしっかりとヤクシカの香りを楽しめる逸品で、赤ワインとの相性も最高ですよ。飛行機の離発着を眺めながら、優雅に屋久島イタリアンなんていかがでしょう。
イルマーレの基本情報
- 店名
- イルマーレ
- 営業時間
- 11:30~15:00(LO/14:00)、18:00~21:00(LO/20:00)
- 定休日
- 木曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田815-92
- 電話番号
- 0997-43-5666
- 公式サイト
- https://www.ilmare3.jp/
「屋久どん」で豪快な飛魚の唐揚げをいただこう
先ほどご紹介した焼肉れんが屋からもほど近い安房港のすぐそばにあるのが、「屋久どん」です。トビウオを中心とした郷土料理と屋久島名産のサバ節で出汁をとったうどんをいただける人気店で、観光客にはもちろん地元の方も気軽に利用されています。
屋久島のおいしさを存分に楽しみたいという方におすすめのメニューが「屋久どん満喫セット」!立派なトビウオの姿揚げとサバ節の出汁がきいた屋久島風うどんに、ミニ丼までついた豪華すぎるメニューです。トビウオの姿揚げは塩をまぶし一晩寝かせて旨味を凝縮したものを丁寧にニ度揚げしてあるので、羽や頭の部分までサクサクといただけますよ。
屋久どんの基本情報
- 店名
- 屋久どん
- 営業時間
- 11:00~15:00(L.O)、 18:00~21:00(L.O)
- 定休日
- 日曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房500-46
- 電話番号
- 0997-46-3210
- 公式サイト
- https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000328/
島のお洒落カフェ「そらうみ」で屋久島の旬の食材が生きるジェラートを
最後にご紹介するのは、屋久島で採れる旬の食材を活かした風味豊かなジェラートがいただける「そらうみ」です。島の南部の温暖なエリアである麦生(むぎお)集落にあり、ドライブやツーリングで島を周遊する際には、ぜひ立ち寄っていただきたいお店。
比較的温暖な気候の屋久島では、年間を通していろいろなフルーツが収穫できるので、いつでもフレッシュなおいしさを楽しめますよ。常時10種類程度がケースに並んでおり、時期が合えばグァバやほおづき、びわなどの島外にはあまり出回らないフルーツのジェラートもいただけます。
そらうみの基本情報
- 店名
- 屋久島ジェラート そらうみ
- 営業時間
- 13:00~17:30
- 定休日
- 火・水・木曜日
- 住所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生165-8
- 電話番号
- 080-1345-7063
- 公式サイト
- https://yakushima-gelato.jimdofree.com/
屋久島観光には十分なパワーが必要!島の名産を使った絶品グルメを心ゆくまで堪能しよう
今回は日本が誇る世界自然遺産である屋久島で、地元の名産品を堪能できるグルメの名店をご紹介してきましたが、お気に入りのお店は見つかりましたか?お腹と心をいっぱいに満たして、エネルギッシュに屋久島観光をお楽しみください!