画像:マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品) Photo by Nakamura Osamu
日本有数の米どころで、日本酒や新鮮な魚などのグルメをはじめ、雄大な自然も魅力の新潟県。日本屈指の豪雪地帯としても知られ、冬は美しい雪景色やウィンタースポーツを楽しむ人で賑わいます。
新潟は面積が広く、大きく分けて3つのエリアに分けられます。昔の都である京都から見て近い順に上越・中越・下越と分けられ、楽しみ方もそれぞれ。
特に中越エリアはアートや絶景、温泉など女性が楽しめるスポットが多く、女子旅におすすめのエリアです。
今回はそんな魅力溢れる新潟県中越エリアのドライブ女子旅1泊2日のモデルコースをご紹介していきます!
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
新潟県「中越エリア」ってどんな場所?
新潟県中越エリアは新潟県の中央に位置し、山々が作り出すフォトジェニックな絶景や自然とアートの融合を楽しめるスポットが豊富なエリアです。
2000年に始まった世界最大級の芸術祭「大地の芸術祭」が開催されているエリアであり、新潟の広大な里山の中に溶け込むような現代アート作品が数多く見られます。
中越エリアはコシヒカリの聖地としても知られ、定食や御膳につく白米は絶品。こだわりのお米からできる日本酒や伝統食へぎそばなど、おいしいグルメも満載です。
そんな中越エリアを効率的に周るための中心地となるのが越後湯沢駅。東京から新幹線で約1時間20分程で到着したら、駅でレンタカーを借りて出発しましょう!
【Day1】アートや美食に酔いしれ、静かに佇む温泉地でリラックス
地域とアートをつなぐ「越後妻有里山現代美術館 MonET」
新潟県の越後妻有地域では、世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」が開催されています。会期外でも約200点のアート作品が地域に点在し、「大地の芸術祭の里」として年間を通じて楽しむことができます。
田畑や廃校、空き家から美術館まで地域にあるものをアートの一つとして活用し、地域全体がミュージアムに。 越後妻有里山現代美術館 MonETには地域のヒト・モノ・情報が集まり、「大地の芸術祭の里」の拠点地としての役割を果たしています。
都会の美術館では味わえない、地方ならではのアート感覚や空気感を味わってみてはいかがでしょうか。
越後妻有里山現代美術館 MonET 詳細情報
- 施設名
- 越後妻有里山現代美術館 MonET
- 営業時間
- 10:00-17:00(最終入館16:30)※2022年1月6日(木)~3月13日(日)は10:00-16:00(最終入館15:30)
- 入場料
- 常設展 一般1000円、小中500円/企画展(常設展含む)一般1200円、小中600円 ※企画展によって変更あり
- 定休日
- 火・水曜(祝日の場合は翌日休館)
- 住所
- 新潟県十日町市本町6-1丁目71-2
- 電話番号
- 025-761-7767
- 公式サイト
- https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/echigo-tsumari_kouryukan_echigo-tsumari_exchange_center/
へぎそばの伝統が生きる「越後十日町 小嶋屋」でランチ
新潟でそばといえば名物「へぎそば」です。へぎそばの特徴はつなぎに布海苔という海藻を使用し、しこしことした歯ごたえとつるつるとした喉ごし。
昔からお祝いの席などで大勢でそばを食べる風習がある新潟では、ひとりひとりが食べやすいように、波のような形に一口大にまとめて盛り付けます。
この盛り付ける木の器を「へぎ」と呼ぶため、「へぎそば」と呼ばれるようになりました。
へぎそばの老舗である「越後十日町 小嶋屋」では「十割そば・つなぎに布海苔を使用・手振りでへぎに盛る」の三拍子が揃っていないと、真のへぎそばと認めないというこだわり。
ぜひこだわり抜いた伝統のへぎそばをで味わってみてくださいね。
越後十日町 小嶋屋 詳細情報
- 施設名
- 越後十日町 小嶋屋
- 営業時間
- 10:30~20:00(ラストオーダー)
- 定休日
- 元旦、水曜日(祝日を除く)
- 住所
- 新潟県十日町市本町4-16-1
- 電話番号
- 025-757-3155
- 公式サイト
- https://hegisoba.co.jp/store/kojimaya-honten/
ブナの立ち姿が美しい「美人林」に魅了される
樹齢約100年のブナの木が一面に生い茂っている美しい姿が全国的に注目を集め、年間10万人の観光客が訪れる「美人林」。その名の由来はとある材木商が訪れた際に「確かに綺麗だ、人間に例えれば美人の頃かなぁ」と言ったことがはじまりとされています。
「美人林」という名称とともに観光誘致の広告に使用されるようになり、「美人林」は松之山の代表的な観光スポットに。
春は雪が溶け始めた中に新緑が芽生え、夏は鮮やかな緑に包まれ、秋には紅葉の黄色や落ち葉がオレンジ色の絨毯のように敷き詰められまさに絵画のような世界、冬は雪に包まれた銀世界に。
春夏秋冬で違う顔を見せてくれるので、一年を通して観光客や写真愛好家を飽きさせませんよ。
美人林 詳細情報
- 施設名
- 美人林
- 営業時間
- 散策自由
- 入場料
- 無料
- 定休日
- 無休
- 住所
- 新潟県十日町市松之山松口1712-2付近
- 電話番号
- 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
- 公式サイト
- https://www.tokamachishikankou.jp/spot/bijinbayashi/
※冬はスノーシューレンタル(有料)あり
025-595-8311(越後松之山「森の学校」キョロロ)
ひっそりと里山に佇む「松之山温泉」に宿泊
群馬の草津温泉と兵庫の有馬温泉と並び、日本三大薬湯に数えられる新潟の「松之山温泉」。他の二つの温泉よりは知名度は低いですが、約700年の歴史があり、湯治場としての評判が高い温泉です。
松之山温泉の成分は通常の温泉基準値と比べて約15倍!塩分濃度が高く、弱アルカリ性のお湯のため、冷え性に効果があったり、肌をつるつるにしてくれたりと女性にうってつけの温泉です。
年間積雪の平均が3mを超えるという豪雪地帯ですが、温泉に浸かりながら普段見ることができない雪景色を眺められる冬に訪れるのもツウな楽しみ方ですね。
松之山温泉 詳細情報
- 施設名
- 松之山温泉
- 営業時間
- 施設により異なる
- 宿泊料
- 施設により異なる
- 住所
- 新潟県十日町市松之山
- 電話番号
- 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
- 公式サイト
- https://www.tokamachishikankou.jp/spot/motsunoyamaonsengou/
【Day2】日本の原風景とフォトジェニックスポットでパワーをもらおう
春先と晩秋の「水鏡」は必見 星峠の棚田
コシヒカリなど美味しい米どころとして有名な新潟。中越の十日町市には多くの棚田が点在し、日本の原風景が広がっています。その中でも代表的なのが「星峠の棚田」です。
大小様々な水田約200枚が広がり、春先と晩秋には鏡のように景色を映し出す「水鏡」が出現し、多くのカメラマンを魅了します。気象条件がそろった早朝には、雲海と「水鏡」のコラボレーションが楽しめます。
夏は青々とした緑が一面に広がり、秋は黄金の稲穂がゆれる景色など季節により違う魅力が楽しめます。
農家の人々が先祖代々大切に守ってきた農地です。ご鑑賞の際はマナーを守ってご覧下さい。また積雪時は除雪がされず、鑑賞できないため注意が必要です。
星峠の棚田 詳細情報
- 施設名
- 星峠の棚田
- 営業時間
- 見学自由
- 入場料
- 無料
- 定休日
- 降雪始め12月頃~雪どけ4月下旬頃までは積雪のため通行できません。現地状況をお確めのうえ、お出かけください。
- 住所
- 新潟県十日町市峠
- 電話番号
- 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
- 公式サイト
- https://www.tokamachishikankou.jp/spot/hoshitougenotanada/
里山とアートを体感 まつだい「農舞台」
世界でも有数の降雪量を誇る十日町市松代地域。そんな厳しい雪国の中で1000年をかけて培ってきた農耕文化を体感できる文化施設が、まつだい「農舞台」です。
建物や部屋自体がアート作品になっている空間の中で、食・体験などのイベントを通して松代地域の雪国農耕文化を体感できます。
施設周辺に広がる里山には、草間彌生さんの作品をはじめ、世界的アーティストの作品が点在しています。1~2時間程で歩いて見学できるため、現代アートと里山の魅力が掛けあわさった独特の世界観を味わってみてはいかがでしょうか。
まつだい「農舞台」 詳細情報
- 施設名
- まつだい「農舞台」
- 営業時間
- 10:00-17:00(最終入館16:30)
- 入場料
- 農舞台+まつだい郷土資料館券:大人600円、小中学生300円 ※企画展によって変更あり
- 定休日
- 火・水曜休館(祝日の場合は翌日休館)※冬期間は鑑賞できない作品もあります。
- 住所
- 新潟県十日町市松代3743-1
- 電話番号
- 025-595-6180
- 公式サイト
- https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/nohbutai/
「越後まつだい里山食堂」で郷土料理を味わう
まつだい「農舞台」で里山アートの世界に浸った後は、施設内にある「越後まつだい里山食堂」でのランチがおすすめ。朝採れたての山菜や地元の農家が育てた新鮮な野菜を使った、郷土料理や創作料理を楽しむことができます。
平日の日替わりランチや、土日祝は約20種類の料理が味わえる里山ビュッフェが人気。
店内は芸術祭の作品の一つになっており、涼しげな水色の店内や地域の景色が映りこむ鏡のテーブルなど、アートを感じられる食堂です。ガラス張りの窓から見える里山の風景や彫刻作品を眺めながら郷土料理を楽しんでくださいね。
越後まつだい里山食堂 詳細情報
- 施設名
- 越後まつだい里山食堂
- 営業時間
- 10:00-17:00(L.O.16:30、ランチ11:00-14:00)
- 定休日
- 火・水曜
- 住所
- 新潟県十日町市松代3743-1 まつだい「農舞台」内
- 電話番号
- 025-594-7181
- 公式サイト
- https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/satoyamashokudo/
日本三大峡谷「清津峡」でフォトジェニックな写真を撮ろう
日本三大峡谷の一つ清津峡は切り立った柱状節理の岸壁が見事で、全国から多くの観光客が訪れるスポット。この清津峡を一躍人気にしたのがフォトジェニックな写真が撮れる「清津峡渓谷トンネル」です。
峡谷美を見るために造られたトンネルを、芸術祭のアート作品の一つとして生まれ変わらせたのを発端に今やSNSで多くの投稿が見られる撮影スポットに。
特に人気なのが終点のパノラマステーション。床一面に水をはり、水面に反射した峡谷の美しい世界の中に自分を溶け込ませたフォトジェニックな写真を撮るために、多くの人が訪れます。
清津峡 詳細情報
- 施設名
- 清津峡渓谷トンネル
- 営業時間
- 8:30-17:00(最終入坑 16:30)※冬期間は時間短縮営業、降雪状況によっては休坑となる場合あり。詳しくは公式HPをご確認ください
- 入場料
- 大人800円、小・中学校400円、未就学児無料
- 定休日
- 無休
- 住所
- 新潟県十日町市小出癸2119-2
- 電話番号
- 025-763-4800
- 公式サイト
- https://nakasato-kiyotsu.com/
100種近い越後の日本酒を味わえる「ぽんしゅ館」で旅の締めを
越後湯沢駅でレンタカーを返却したら、新潟の名産である日本酒を味わえる「ぽんしゅ館」で旅を締めくくりましょう。越後湯沢駅構内にある「ぽんしゅ館」の利き酒コーナーでは100種類近い越後の日本酒が試飲できます。
利き酒マシンの中から飲みたい銘柄を選び、コインを入れてボタンを押すだけでおいしい地酒が注がれる手軽さも人気の秘密。
ニューヨークのバイヤーが日本に来たらまず訪れるという世界に誇る新潟越後の日本酒を味わい、お気に入りがあれば購入もできます。
新潟の特産品やお菓子などお土産も合わせて買えるため、ぜひ帰りに寄りたいスポットですね。
ぽんしゅ館 越後湯沢駅店 詳細情報
- 施設名
- ぽんしゅ館 越後湯沢店
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 無休
- 住所
- 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-3
- 電話番号
- 025-784-3758
- 公式サイト
- https://www.ponshukan.com/yuzawa/
1泊2日モデルコースで新潟ドライブ女子旅を満喫しよう!
新潟県中越エリアはフォトジェニックな絶景やグルメ、女性にうれしい成分が豊富な温泉など魅力が満載なエリアです。
特に冬は東京から約1時間20分程で雪国の世界に訪れることができ、普段味わうことができない雪景色の中の旅もおすすめですよ。
ぜひモデルコースを活用してドライブ女子旅を楽しんでみてくださいね!