電車とバスでまわる！富山1泊2日モデルコース

雄大な立山連峰と海の幸が豊富な富山湾に囲まれた北陸・富山。絶景・グルメ・温泉・世界遺産と見どころ満載です。北陸新幹線が開通し、東京方面からのアクセスも便利になったことで、週末を利用して気軽に訪れる人も増えました。
観光スポットが点在しているので、車でまわるのがベストですが、今回は車がなくても楽しめる、電車とバスでまわる1泊2日のモデルコースを紹介します。

1日目　絶景の黒部渓谷へ

黒部渓谷（黒部市）

黒部渓谷は、日本三大渓谷・日本の秘境100選のひとつでもある人気観光地です。エメラルドグリーンの黒部川と、黒部峡谷の緑のコントラストは、感動の美しさ！緑まぶしい新緑の季節も良いですが、モミジやカエデ、ブナなど原生林も多いので、紅葉シーズンも見ごたえありです。
黒部渓谷の入口となる宇奈月温泉駅までは、富山駅から富山地方鉄道で1時間40分ほどで到着します。

画像提供：とやま観光ナビ

黒部渓谷の観光では、ぜひトロッコ列車に乗りましょう！日本一深いV字渓谷を走る列車の車窓から絶景を眺めることができます。

終点の欅平駅周辺には、猿飛峡や奥鐘橋など観光スポットがたくさん！足湯や秘湯もあるので、温泉も楽しめます。

富山グルメが食べられるお店も多く、ブラックラーメンは歩き疲れた後のランチにも最適。
もともとは富山大空襲の復興事業に携わっていた若者が、肉体労働で汗をかくために塩分補給として醤油が多いスープのラーメンを作ったのがルーツといわれいるブラックラーメン。初めて食べるとスープの塩分に驚くのですが、このしょっぱさがクセになるのです。ハマると週一で食べたくなりますよ。

黒部峡谷鉄道トロッコ電車の基本情報

施設名

黒部峡谷鉄道トロッコ電車

営業時間

季節によって変動あり。公式ホームページをご参照ください。

運賃

季節によって変動あり。公式ホームページをご参照ください。

運行期間

4月～11月

住所

富山県黒部市黒部峡谷口（宇奈月駅）

電話番号

0765-62-1011

公式サイト

https://www.kurotetu.co.jp/

つべつべ美肌湯の宇奈月温泉（黒部市）

画像提供:延対寺荘温泉

日本一の透明度をほこる弱アルカリ性単純泉。大正12（1923）年に、約7km上流の黒薙から温泉をひいて開湯。富山県随一の規模の温泉地です。せっかくなら1泊したいところですが、翌日の観光を考えて立ち寄り湯で我慢しましょう。町の中には、無料で利用できる足湯も2ヶ所あります。

延対寺荘では、加温・加水なし源泉100％の宇奈月温泉を、日帰りで楽しむことができます。宇奈月駅から徒歩5分と、アクセスが良いのも便利です。黒部渓谷と黒部川の絶景の絶景を眺めながら入る露天風呂は、旅の疲れを癒してくれます。

※混雑時や状況により利用できない場合もあります。事前に電話でご確認ください。

宇奈月温泉 延対寺荘の基本情報

施設名

宇奈月温泉 延対寺荘

営業時間

11：00～16：00（日帰り入浴）

利用料

1,000円（税込）フェイスタオル付

住所

富山県黒部市宇奈月温泉53

電話番号

0765-62-1234

公式サイト

https://www.entaiji.com/

1日目　富山市内で宿泊

翌日の観光を考えて、宿泊は富山市内まで戻りましょう。富山駅周辺は散策も楽しいですよ。

富岩運河環水公園（富山市）

撮影:さとちん

富山駅北口から歩いて10分の「富岩運河環水公園」は、運河と芝生が広がるオアシスのような公園です。「世界一美しい」と呼ばれているスターバックスがあるのもここです。夜は季節ごとに変わる夜間のライトアップが行われ、幻想的な光景を楽しむことができます。

富岩運河環水公園の基本情報

施設名

富岩運河環水公園

開園時間

終日（天門橋展望塔は9:00～21:30）

入場料

なし

定休日

なし

住所

富山県富山市湊入船町

電話番号

076-444-6041

公式サイト

http://www.kansui-park.jp/

富山市役所展望塔（富山市）

富山市役所展望塔からは、立山連峰はもとより、富山城、呉羽丘陵、富山湾と、360度のパノラマを望むことができます。なんといっても無料というのが嬉しい！春から秋は夜9時まで開放されているので、富山の夜景も楽しむことができます。

富山市役所展望塔

施設名

富山市役所展望塔

営業時間

4月～10月　9:00～21：00（月～金）、10:00～21：00（土日祝）
11月～3月　9:00～18：00（月～金）、10:00～18：00（土日祝）
ホワイトイルミネーションとやま開催期間中の土日祝は21：00まで延期
※12月24日・25日、1月1日は6：00～21：00

住所

富山県富山市新桜町7-38

電話番号

076-443-2023 （富山市管財課）

公式サイト

https://www.city.toyama.toyama.jp/zaimubu/kanzaika/shiyakushotemboto.html

撮影：さとちん

市内の居酒屋も、どこもお魚がおいしく、そして信じられないくらいリーズナブルです。ホタルイカや白エビなど、有名な富山グルメもおいしいですが、氷見もずくやすり身揚げなどの、あまり知られていない富山グルメが食べられるのも、地元居酒屋ならでは。

天然温泉 剱の湯 ドーミーイン富山

撮影：さとちん

「天然温泉 剱の湯 ドーミーイン富山」なら、リーズナブルな値段で温泉とグルメが楽しめます。全国的にホテル展開をしているドーミーインならではの、サービスの良さに、ゆったりと寛ぐことができます。２階には天然温泉の大浴場があり、お風呂上がりのアイスキャンディーや夜食の夜鳴きそばもサービスで用意されています。
朝食ビュッフェは、白エビご飯やカニ入り茶碗蒸し、ホタルイカの沖漬けといった、富山グルメが並んで豪華！（メニューは季節によって変わります）

富山を満喫するには1泊2日は短いですが、富山市内に宿泊すると、夜の富山も楽しむことができ、内容の濃い旅になりますよ。

天然温泉 剱の湯 ドーミーイン富山の基本情報

施設名

天然温泉 剱の湯 ドーミーイン富山

住所

富山県富山市大手町4-8

電話番号

076-420-0005

公式サイト

https://www.hotespa.net/hotels/toyama/

2日目　氷見線で富山湾観光へ

１日目は山に出かけたので、２日目を海を観光しましょう！
富山駅から、あいの風とやま鉄道線に乗車して高岡駅へ。その後、雨晴海岸や氷見海岸など、富山湾の海岸線を走る氷見線に乗り変えて氷見へ向かいます。

画像提供：JR西日本

せっかくなので、観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜」を利用してみては、いかがでしょうか？窓枠を額縁に見立て、沿線の美しい風景を楽しめる電車です。車内には寿司職人も乗車していて、富山湾のおいしい魚を握ったお鮨や、地酒をいただけるようになっています。

食事の事前予約はこちらから　http://berumonta.jp/

雨晴海岸（高岡市）

画像提供：とやま観光ナビ

雨晴海岸は、義経伝説のある白砂青松の景勝地で、富山湾越しに見る3000メートル級の山が連なる立山連峰は、絶景のひと言！氷見に向かう電車の右側に座ると、車窓から眺めることができます。

雨晴海岸の基本情報

施設名

雨晴海岸

開放時間

終日

入場料

なし

定休日

なし

住所

富山県高岡市太田

電話番号

0766-44-6200（雨晴観光協会）

公式サイト

http://www3.nsknet.or.jp/~amaharasi/

氷見漁港場外市場 ひみ番屋街（氷見市）

画像提供:氷見漁港場外市場 ひみ番屋街

氷見に到着したら、最初に行きたいのが氷見漁港場外市場 ひみ番屋街。氷見のグルメから特産品、温泉、絶景まで揃った道の駅です。

まずは、氷見グルメからいただいちゃいましょう。天然の生簀といわれているほど、富山湾は魚の種類が豊富。獲れたてのキトキト（富山弁で新鮮ということ）な魚介を、回転寿司や屋台で、気軽にいただけます。ひみ寒ブリは有名ですが、氷見マグロや氷見イワシも絶品ですよ！

おいしいのは魚だけじゃないんです。やわらかい肉質の氷見牛や、日本三大うどんのひとつ氷見うどんのお店もあります。胃袋がいくつあっても足りません。

富山の特産品も揃っています。全国発送もできるので、食べきれなかった富山グルメは、おうちでいただいちゃいましょう。

建物の2階展望広場からは、立山連峰と富山湾に浮かぶ唐島を望むことができます。さらに敷地内にある、無料利用できる足湯からも、立山連峰を眺めることができます。源泉かけ流しの天然温泉は、足の疲れを癒してくれます。

氷見漁港場外市場 ひみ番屋街の基本情報

施設名

氷見漁港場外市場 ひみ番屋街

営業時間

鮮魚・物販　8：30～18：00/フードコート　8:30～19:00/飲食施設　11:00～19:00/回転寿司　10:00～20:00

入場料

無料

住所

富山県氷見市北大町25-5

電話番号

0766-72-3400

公式サイト

http://himi-banya.jp/

画像提供:氷見温泉郷 総湯

すぐ隣にある「氷見温泉郷 総湯」は、リラクゼーションコーナーや座敷もある温浴施設。お湯は源泉かけ流しの天然温泉です。泉質はナトリウム塩化物強塩温泉で、関節痛や筋肉痛、神経痛などの効能が期待できるので、2日間の旅の締めくくりにぴったりですね。

氷見温泉郷 総湯の基本情報

施設名

氷見温泉郷 総湯

営業時間

10:00～23:00（月～金）、7:00～23：00（土日祝）※最終入館は22:00まで

入場料

大人:650円（中学生以上）、小人: 300円（小学生以下）、幼児: 100円（3歳以下）

定休日

年中無休

住所

富山県氷見市北大町26-78

電話番号

0766-74-2611

公式サイト

https://himi-banya.jp/onsen/

10月～3月の間は、富山市内から新湊、氷見を結ぶ定期観光バス「富山ぶりかにバス」が運行しているので、お魚を食べるのが目的の人は、こちらも便利です。
公式ホームページ　https://www.chitetsu.co.jp/?p=19029

列車を利用する人は、忍者ハットリくん列車もありますよ。忍者ハットリくんの作者・藤子不二雄Ⓐ先生が氷見市出身であることから、外観から車内の内装にいたるまで忍者ハットリくんとその仲間たちが描かれた列車です。
公式ホームページ　https://johana-himisen.com/hattori/

もう1日あったら行きたい五箇山（南砺市）

五箇山は岐阜県の白川郷とともに、1995年世界遺産に登録されました。相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落の２つの集落があり、バスで15分ほどで移動できます。白川郷に比べると小さな集落ですが、観光地化されていない、いかにも日本の原風景といったのどかな里山です。高岡市内から「世界遺産バス」というバスが運行していて、乗り降り自由なフリー切符も発売されています。

撮影：さとちん

おやつには、熱々で香ばしい胡桃味噌の五平餅を！

冬の五箇山の雪景色は、特に幻想的。バスなら雪道の運転に自信がない人でも、アクセスしやすいです。1日目の黒部渓谷は冬の間閉鎖となってしまうところも多いので、冬は1日目にこちらを観光するのも良いですよ。

五箇山の基本情報

施設名

五箇山合掌の里

営業時間

終日開放

入場料

無料

定休日

無休

住所

相倉合掌造り集落　富山県南砺市相倉/菅沼合掌造り集落　富山県南砺市菅沼

電話番号

0763-66-2468（五箇山総合案内所）

公式サイト

https://gokayama-info.jp/

四季折々の楽しみ方がある富山県

上記で紹介したスポット以外に、富山県にはまだまだ魅力的なスポットがたくさんあります。黒部ダムに行くなら観光放水が行われる夏、魚津なら蜃気楼が見られる春から初夏と、季節によって楽しみ方もいろいろ。春夏秋冬、富山は最低4度は行きたい観光スポットです。