山がきれい!海がきれい!魚がおいしい!お米がおいしい!お酒がおいしい!数え上げるとキリがないほど魅力たっぷりの富山県。人気観光地金沢の隣で、どちらかというと地味な県でしたが、最近その隠れた魅力に気づいた人たちが続々と観光に訪れています。先日開催された『富山の魅力「実食・実感」デー』では、そんな富山の観光&グルメが紹介されました。イベントの様子をレポートします。
新型コロナウイルス対策
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富山の魅力満載の2時間
富山県と聞いて最初に思い浮かぶのは、標高3000メートルの立山連峰でしょうか?もしくは、水深1000メートルを超える富山湾のきれいな海、そしてそこで捕れるキトキト(富山弁で新鮮という意味)の魚でしょうか?
そんな富山の魅力を紹介するイベント『富山の魅力「実食・実感」デー』が、東京日本橋にある「日本橋とやま館」で開催されました。
日本海側というと、ちょっと暗いイメージがありますが、実は日照時間は東京よりも長いのだとか。
最近はプロバスケットボールの八村塁選手の出身県として注目されていること、宇奈月温泉は2023年に開湯100周年を迎えることなど、知ってる富山、知らない富山、富山の魅力満載の2時間でした。
暖かくなる4月からは観光にもオススメとのことで、この春出かけたい注目スポットを次に紹介します。
この春行きたい!観光スポット
絵画のような美しさ「あさひ舟川 春の四重奏」
富山県最東端の朝日町で見ることができる春の絶景。残雪の残る北アルプス、川沿いの桜並木、畑に広がる菜の花、そしてチューリップが奏でる「春の四重奏」。「日本橋とやま館」の入口にはジオラマが展示されていました。
見ごろは桜の花が咲く例年4月上旬~中旬。土日は会場周辺への車両の進入が制限されるので、無料シャトルバスの利用となります。
- 施設名
- あさひ舟川 春の四重奏
- 入場料
- 無料
- 住所
- 富山県下新川郡朝日町舟川新
- 公式サイト
- https://www.asahi-tabi.com/sijuusou/
迫力の雪の壁「立山黒部アルペンルート」
標高3000メートル級の北アルプスの山々を貫く世界有数の山岳観光ルート。春の見どころはなんといっても「雪の大谷」。除雪作業で切り拓かれた、十数メートルの壮大な雪の壁が、4月から6月の間見られます。春以外も夏は新緑と高山植物、秋は紅葉が楽しめます。
せっかくならホテル立山に1泊して、夕陽に雲海、満天の星空と絶景を堪能しちゃいましょう。
- 施設名
- 立山黒部アルペンルート
- 営業予定
- 2023年4月15日(土)~11月30日(木)
- 公式サイト
- https://www.alpen-route.com/index.php
前田利長公が愛した城下町「高岡」
加賀目だけ2代当主前田利長が作った高岡は、2つの日本遺産、3つの重要伝統的建造物群保存地区、2つの国宝がある、歴史と文化の町です。中でも勝興寺の本堂と大広間および式台は2022年10月に国宝指定を受けたばかり。今、もっとも注目されているスポットです。
高岡市には1997年に国宝へ指定された、瑞龍寺の仏殿、法堂、山門もあるので、ぜひ、両方を見ておきたいところです。
- 施設名
- 勝興寺
- 参拝時間
- 9:00~16:00(入場は15:30まで)
- 文化協力費
- 大人500円、中高生200円、小学生100円
- 住所
- 高岡市伏木古国府17-1
- 電話番号
- 0766-44-0037
- 公式サイト
- https://www.shoukouji.jp/
富山の神秘を体験!「ほたるいか海上観光」
富山県の春の神秘ほたるいか。普段は深い海に生息していますが、3月~5月の間だけ産卵のため富山湾の岸辺近くまであがってきます。ほたるいかの定置網漁の様子と神秘的な光を放つほたるいかを観察するのが「ほたるいか海上観光」です。夜明けの漁となるため、集合は早朝2時。参加者は深夜のナチュラルハイで、テンションが高くなっているとか。また、波が高い富山湾。決行される確率は50%とのこと。ひそかに「どM観光」と言われているそうでうすが、一度は体験してみたいですね。
申し込みは「ほたるいか海上観光」公式ホームページまで。 https://hotaruikamuseum.com/tour
富山の食の魅力を堪能
イベントでは、日本橋とやま館内の和食レストラン「富山はま作」で富山のおいしいお料理とお酒をいただいてきました。
料理長の浜守淳氏は富山県射水市出身。高校卒業後、赤坂や新宿の割烹で修行を積んだ後、東銀座で「新湊はま作」を開業。富山の食材のおいしさをもっと知って欲しいと、2016年日本橋とやま館開館とともに、「富山はま作」の料理長に。アンテナショップ内のお店と侮るなかれ!極上の和食が富山のおいしいお酒とともに味わえるのです。
この日のメニューは以下の通り
【特別御膳】
白海老唐揚げ、ます鮨、蒲鉾、蛍烏賊活漬、べっこう寄せ、昆布巻き煮とかぶら寿司、ばい貝旨煮、蟹身と蟹味噌
【刺身盛】
白身昆布〆、鰆の焼霜づくり、ばい貝、白海老、寒ブリ
【富山の主菜】
黒部名水ポークの醤油麹焼き
【食事】
冨冨冨の白飯、お漬物、味噌汁
【甘味】
氷見はと麦茶のミルク寄せ、氷見はと麦茶
【日本酒】
苗加屋 琳青 純米無濾過
満寿泉 純米酒
三笑楽 純米酒
特別御膳には、富山の郷土料理が並んでいました。
ます寿司に蒲鉾。板の上に魚のすり身をのばすのではなく、巻いてから蒸す富山の蒲鉾は、見た目も華やかなのが特徴。昆布は取れないのに昆布の消費量が多いのは、北前船の影響だそうです。魚肉たっぷりの蒲鉾は、昆布の旨味とのハーモニーがたまりません。
ほたるいかは関東で食べてもあまりおいしいと感じたことがありませんでしたが、富山のほたるいかは別格。蛍烏賊活漬も、独特の香りもなく食べやすいです。実は関東に入ってくるほたるいかの97%は富山県産以外なのだとか。ぷっくりとした身の富山県産ほたるいかは、中のワタまでおいしいです。
べっこう寄せは、出汁のきいた醤油味のお吸い物に卵を溶き入れ、寒天で固めたもの。冠婚葬祭でよく出される郷土料理です。見た目もきれい。
昆布好き富山県民らしい昆布巻き煮。中には鰊が入っていました。
北陸地方の郷土料理かぶら寿司は発酵食品で、ご飯にもお酒にもよくあいます。
ばい貝も北陸ではよく食べられています。旨煮にすると肝までおいしく食べられます。
蟹身と蟹味噌は、最初に蟹身、次に蟹味噌、最後に両方いっぺんに味わってと、様々な楽しみ方ができました。
この御膳、おそろしいほど日本酒にあいます。
用意された日本酒のおいしいこと、おいしいこと。
苗加屋 琳青 純米無濾過は、日本酒と思えない飲みやすさ。サラッとした後味で、まるで水のようにグイグイ飲めちゃう恐ろしいお酒です。
満寿泉と三笑楽は、これぞ日本酒というどっしりとした味。蟹味噌との相性は絶妙!口の中で広がる蟹味噌と日本酒のマリアージュに、口福という言葉しか出てこない。
富山と言えば、やはりキトキトのお刺身に期待してしまう。
白海老はお醤油ではなく、富山湾の海洋深層水から作った塩をつけていただきます。甘い!甘すぎる!酢橘をちょっと絞ると、甘さにピシッと筋が通るようで、また違うおいしさ。
ギリギリで間に合ったという寒ブリも脂のノリが最高!
白身の昆布〆は真鱈。これ、かなりレアなお刺身。羅臼昆布の旨味が淡白な味の真鱈に移って、こちらの相性も抜群です。
バイ貝はお刺身でも食べられるとは知らなかった。ほんのり香ばしい鰆も酢橘でサッパリといただきましょう。
米泥棒ならぬ、酒泥棒なラインナップ。
ミネラル豊富な黒部の伏流水で育った黒部名水ポークは、お肉のやわらかさにビックリ!麹の効果というより、もともとの肉質がやわらかいのでしょう。しかも噛むたびに肉汁が口の中にあふれるジューシーさ。
粒立ちの良い富山の新しいお米、冨冨冨米と一緒に頬張ると、思わず顔がにんまりとにやけてしまうおいしさです。もちろん、お味噌汁とお漬物もいう事なしのおいしさ!
デザートの氷見はと麦茶のミルク寄せは、はと麦茶の香ばしさと甘いミルクのコクがあいまって、カフェオレともミルクティーとも違う新しいおいしさ。
最初から最後まで大満足でした。
日本橋でもこんなおいしい富山グルメが食べられますが、実際に富山に行ったら、どれだけおいしいものが食べられるんだろうと、心と胃袋が富山に思いを馳せてしまいます。
北陸新幹線で富山へ
北陸新幹線が開業し、東京からは最短で2時間8分とアクセスもグッと便利になりました。 大阪からもサンダーバードと北陸新幹線を使って3時間半ほど。 自然、温泉、グルメと楽しめる富山県に、この春出かけてみませんか?夏には白海老も旬を迎えますよ。
富山まで行けないという人は「日本橋とやま館」で、富山の食を味わいながら旅気分を味わってみてはいかがでしょうか?
- 施設名
- 日本橋とやま館
- 営業時間
- 10:30~19:30
富山はま作 11:30~14:30(LO.14:00)、17:00~22:30(LO.21:00)※日・祝~21:00(LO.20:00) - 定休日
- 年中無休
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F
- 電話番号
- 03-3516-3020
- 公式サイト
- https://toyamakan.jp/