岡山県の西部に位置する新見市・真庭市は雄大な山や清らかな川など豊かな自然に恵まれた美しいエリア。牧場や散策路など、大人も子どもも楽しめる観光地も豊富です。
今回はその中でも大人のリラックス旅に最適なアートスポットをご紹介します。
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
岡山県新見市ってどんなエリア?
新見市は、岡山県の最西北端にあり、高梁川の源流域に位置します。東には真庭市、南には高梁市があるほか、北は鳥取県、西は広島県との県境でもあります。大佐町、神郷町、哲多町、哲西町が新設合併して、現在の新見市となりました。
新見市の全域が中国山地の脊梁地帯に属しており、起伏の多い地形であるのも特長。なんと新見市全体の総面積のうち86.3%を森林が占めています。
特産品と呼べる山の恵みや川の恵みもたくさん。千屋牛やピオーネ、ももをはじめ、紅茶やキャビア、日本酒など、バリエーション豊かです。
岡山から世界を目指す「domaine tetta」の世界観に触れる
domaine tettaのぶどう畑は、新見市哲多町にあります。岡山駅や岡山空港からは車で1時間30分~2時間程ドライブ。
耕作放棄地の再生事業としてはじめ、開業から10年をかけて8ヘクタールもの広大な土地をすべて再生したというから驚き。入口では、開拓時に掘り起こされ、ワインのラベルにもなっているパンダの置物がお出迎えしてくれます。
2016年秋に醸造スペースとショップ&カフェを併設したワイナリーをオープン。ガラス越しの醸造スペースと、テラスの先にある一面のぶどう畑を望める空間です。建物自体もまるでアート。
もちろんワインの品質も世界レベル。長い日照時間と寒暖差、そして美しい自然の山々に囲まれた、日本では稀少な石灰質の土壌で育った自家栽培100%のぶどうで醸造されています。
食事は時期や曜日により内容が異なりますので、SNSで確認して、事前予約をしてから伺いましょう。
色彩鮮やかなワインと食事を、建築美を感じながら堪能する。ワイナリーレストランだからこその大人のアート体験をお楽しみください。
基本情報
- 店名
- domaine tetta
- 営業時間
- 11:00〜16:00
- 定休日
- 木曜日、金曜日
- 住所
- 岡山県新見市哲多町矢戸3136
- 電話番号
- 0867-96-3658
- 公式HP
- https://tetta.jp/
長い時が生み出した「満奇洞(まきどう)」をLEDライトで灯す幻想的な美しさを
昭和4年に歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と絶賛し、槇(まき)という地名でもあることから、「満奇洞」と呼ばれるようになったそう。
長い時をかけ自然が生み出した造形美と、色彩豊かな人の手によるLED照明が生み出す、圧倒的に幻想的な世界。神秘的で不思議な感情が湧き上がってきて、まるで時が止まってしまったかのような感覚。まさに大人のアート体験ですね。
つらら石やカーテン、洞穴サンゴなど、多種多様な鍾乳石が一堂に集まる貴重なスポットでもある満奇洞は「洞窟博物館」とも呼ばれています。見どころは洞内湖にかかる「竜宮橋」や、日本屈指のリムストーンが広がる「千枚田」。また洞内の一番奥にある「恋人の泉」は入口付近がハート型に見えることから、恋人の聖地に選定されています。
「八つ墓村」のロケ地でもある「満奇洞」。夏は涼しく、冬は寒くないため、季節を問わず楽しめますよ。
基本情報
- 施設名
- 満奇洞(まきどう)
- 営業時間
- 8:30~17:00(入洞は16:30まで)
- 入場料
- 大人(高校生以上)1,000円、中学生800円、小人500円、小学生未満無料
- 定休日
- なし
- 住所
- 岡山県新見市豊永赤馬2276-2
- 電話番号
- 0867-74-3100
- 公式HP
- https://www.city.niimi.okayama.jp/kanko/spot/spot_detail/index/77.html
古の情緒あふれる「新見御殿町」で散策を
「新見御殿町」では元禄10年(1697年)に初代新見藩主の関長治によって作られた、江戸時代の往時の町並みを楽しめます。元禄時代にはすでに築城が禁止されていたため、御殿を建てて政務を執っていたそうです。
岡山駅から車で1時間半ほど走った先にある「新見御殿町」は、JRでも行けます。岡山駅から新見駅まで約1時間、そこから20分程歩いたら到着です。
町内には、明治から昭和30年頃まで料亭として一世を風靡した「元料亭松葉」や、「明治23年創業で長い歴史を重ねた建築物の「カツマルギャラリー」など、全40ヶ所にもなる見所があります。エリア内に集中しているので、散策は徒歩で楽しめますよ。情緒あふれる建造物は、もうそのものがアート。まち歩きMAPを手に心ゆくまで散策をお楽しみください。
生活に密着してきた建築物が多く、当時の暮らしを覗かせてもらうような感覚に。古と現代の対比に想いを馳せる、そんな大人のアート体験はいかがでしょうか。
基本情報
- 施設名
- 新見御殿町
- 住所
- 岡山県新見市新見858周辺
- 電話番号
- 0867-72-1177 (新見市観光協会)
- 公式HP
- https://www.city.niimi.okayama.jp/kanko/spot/spot_detail/index/65.html
岡山県真庭市ってどんなエリア?
岡山県の北部に位置し、県最大の面積を有する真庭市。最北端に位置する開放感あふれる高原エリア「蒜山」、西部にあり露天風呂番付の温泉エリア「湯原」、歴史と自然が融合する景観エリア「勝山・久世」のほか、「北房・落合」や「新庄・美甘」など、それぞれの魅力を活かした地域活性が進められています。
豊かな自然を満喫するドライブやサイクリングは真庭市観光の鉄板!今回はその道中に立ち寄りたい大人のアートスポットをご紹介します。
「ひるぜんワイナリー」でヤマブドウで造った希少なワインに舌鼓
蒜山高原の山岳リゾート地帯にある「ひるぜんワイナリー」は、蒜山高原の「ヤマブドウ」で造ったワインを堪能できる大人のためのスポットです。
ワイン醸造所に、ショップとカフェを併設。自社で醸造したワインやコンフィチュールなど、こだわりの品が揃います。ヤマブドウのソフトクリームも人気メニューです。
「ひるぜんワイナリー」で醸造に使用する「ヤマブドウ」は、ヨーロッパにはない日本固有の品種。蒜山に自生した「ヤマブドウ」から醸造を始めたそうです。その後30年以上をかけ、ワインに適した「ヤマブドウ」の育成や、ワインやジュースなどへの加工を成功させています。
野生種であるヤマブドウは天候や自然環境の影響を繊細に受け、味わいも変化します。その年の風や日照、気温により、酸味・甘み・コクなどの要素もその年のみのもの。そんな一期一会を感じるワインに、心から陶酔するアート体験をお楽しみください。
一般的なワインよりも深くて濃い赤紫の仕上がり。贅沢かつ優雅に空間を演出できますよ。
基本情報
- 施設名
- ひるぜんワイナリー
- 営業時間
- 4月~11月 10:00~17:00
- 12月~3月 10:00~16:00
- 定休日
- 【通常】無休
- 【冬季】毎週火曜日(祝日の場合は翌日を振替休日)
- 住所
- 岡山県真庭市蒜山上福田1205-32
- 電話番号
- 0867-66-4424
- 公式HP
- https://hiruzenwine.com/
さわやかな風が吹き抜ける「GREENable HIRUZEN」でアート体験
真庭市と阪急阪神百貨店により、サステナブルな社会の実現を目指す新たなコミュニティブランド「GREENable」が発足。「GREENable HIRUZEN」は、多様な思想と経験を持ったプレイヤーにより2021年7月15日に岡山県真庭市蒜山高原にオープンしました。
「GREENable HIRUZEN」の象徴とも言える「風の葉」は、建築家の隈研吾氏による設計監修。東京・晴海で一度活用された木造の建物を、はるばる移築したそう。
CLTのパネルを360枚も使用しており、木目の美しさが最大限生かされたデザイン。パネルとパネルの間に隙間があることで、高原を吹き抜ける風が心地良く通り、建物の内部にいながらも壮大な自然を感じられる設計になっています。
ビジターセンターには、ショップやミュージアム、サイクリングセンターなどもあり、蒜山の旅の拠点にも最適。季節毎のアクティビティも不定期で行われていますよ。
自然との融合とは何か、サスティナブルとは何か。深く考えるきっかけを得ることも、大人ならではのアート体験ですね。
基本情報
- 施設名
- GREENable HIRUZEN
- 営業時間
- 9:00〜17:00(入館は16:45まで)
- 定休日
- 毎週水曜日(祝日の場合は翌平日)
- 住所
- 岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
- 電話番号
- 0867-45-0750
- 公式HP
- https://greenable-hiruzen.co.jp/
「毎来寺(まいらいじ)」で世界的にも注目される版画の世界に浸る
真庭市の勝山・久世エリアにある「毎来寺」は、ハイカラな版画寺として全世界的な注目を集めています。
廃寺だったこの寺の復興を目指し、現住職の岩垣正道さんが約30年前に入山。写経と合わせて始めた趣味の版画を、寺院の襖に貼ったことをきっかけに、今では襖絵、掛軸などを300点以上を展示するアート空間となりました。
鳥や草木など身近なものをモチーフとした版画には、いきいきとした生を感じる力強い魅力があります。所せましと数々の作品が配置される寺内は、まさに版画の美術館とも言えるアートな空間。なかなか日常で触れ合う機会の少ない版画だからこそ、貴重な体験と感情を得られそう。
事前予約をしていくと、住職の岩垣さんが作品を紹介しながら一緒に回ってくださります。 ニューヨークで個展も開催されるほど、世界的にも注目を集めているお洒落な版画の数々。ネットやGREENable HIRUZENでは、コラボTシャツも販売されていますよ。
基本情報
- 施設名
- 版画の寺 毎来寺(まいらいじ)
- 営業時間
- 9:00~16:00
- 入場料
- 無料
- 住所
- 岡山県真庭市目木1001
- 電話番号
- 0867-42-0932
- 公式HP
- https://www.maniwa.or.jp/web/?c=spot-2&pk=3262
大自然の中でアートな感性を磨く大人の旅行をお楽しみください
今回は新見市・真庭市にある、大人の感性を刺激するアートスポットをご紹介しました。大自然の中だからこそ、解放的に楽しめるはず。
ぜひ旅先選びの参考にしてくださいね!