関東地方にはたくさんの温泉がありますが、その中でも女子旅におすすめの温泉を神奈川県の「箱根」、群馬県の「四万」、栃木県の「日光」と3つご紹介します。それぞれに異なる魅力がありますので、あなたにぴったりの行先を見つけてくださいね。
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
箱根温泉郷―車なしで回れる女子旅にぴったりの温泉リゾート
箱根温泉郷ってどんなところ？
写真提供：箱根町観光協会
神奈川県の箱根は首都圏から1泊程度で気軽にお出かけしやすい距離の温泉リゾート。温泉が豊富な箱根湯本から湖越しに富士山がのぞめる景勝地の芦ノ湖まで変化にとんだ旅が楽しめます。
箱根の基本情報
- エリア名
- 箱根
- 公式サイト
- https://www.hakone.or.jp/ （箱根町観光協会）
車なしでも楽しむコツは箱根フリーパスと箱根旅助け
写真提供：箱根ロープウェイ
箱根を女子旅におすすめする大きな理由の一つは交通機関に恵まれていること。新宿駅から小田急ロマンスカーで最速73分という近さ。さらにその先も、公共交通機関を利用するだけで隅々まで回ることができるのです。
ここで箱根を楽しむためのお得な周遊チケットを2つご紹介しましょう。
箱根フリーパス（小田急）
1つ目は小田急のお得なきっぷ「箱根フリーパス」。旅行代理店や小田急線各駅で販売しているほか、セブンイレブンのセブンチケットや、スマホのアプリ「EMot（エモット）」でも購入できます。おすすめはやはり「EMot（エモット）」。利用時にスマホの画面を見せるだけなので紙のチケットと違って紛失しにくいのがメリットです。
「箱根フリーパス」があれば「箱根登山電車」「箱根登山ケーブルカー」「箱根ロープウェイ」「箱根海賊船」「箱根登山バス」と様々な乗り物が乗り放題に。さらにあまり知られていないのですが、「三島スカイウォーク」や「御殿場」に行くバスにも乗車できちゃうんです。もちろん箱根エリアの日帰り温泉や美術館の割引も受けられます。
箱根フリーパスの基本情報
- 名称
- 箱根フリーパス
- 利用期間
- 2日間または3日間
- 料金
- 発駅により異なる
- 公式サイト
- https://www.odakyu-freepass.jp/hakone/
箱根旅助け（伊豆箱根鉄道）
もう1つは伊豆箱根鉄道（西武）のお得な乗車券「箱根旅助け」。旅行代理店や「小田原駅」「湯河原駅」「熱海駅」の駅前案内所などやセブンイレブンのセブンチケットから購入できます（扱いをお休みすることもあります）。
「箱根旅助け」は箱根エリアを網羅し、熱海・湯河原まで移動できる「伊豆箱根バス」が乗り放題になるほか、「芦ノ湖遊覧船（双胴船）」「箱根駒ヶ岳ロープウェー」「箱根十国峠ケーブルカー」が利用できて「箱根園水族館」の利用も1回無料に！こちらも箱根の日帰り温泉や美術館の割引があります。
注意点は、「箱根フリーパス」と「箱根旅助け」チケットでそれぞれ使えるバスが違うこと。乗るときに間違えないようにしてくださいね。
箱根旅助けの基本情報
- 名称
- 箱根旅助け
- 利用期間
- 1日間または2日間
- 料金
- ワンデーバスフリー：大人1,700円、小学生 850円／ツーデーバスフリー：大人2,000円、小学生1,000円
- 公式サイト
- http://www.izuhakone.co.jp/bus/coupon/
箱根には女子旅におすすめのスポットがいっぱい
写真提供：ポーラ美術館
「箱根」は女子旅にぴったりのスポットが多いこともポイント。まず美術館がとても豊富です。
特に美術館が集中しているのは仙石原。西洋印象派の作品が充実している「ポーラ美術館」やヴェネチアン・グラスがきらめく「箱根ガラスの森美術館」、ロマンティックで可愛らしい「星の王子さまミュージアム」などをはしごできます。
また屋外展示場に彫刻を配したユニークな「彫刻の森美術館」や、東洋の美術品を数多く展示した「岡田美術館」も忘れてはいけません。このほかにもさまざまなテーマの美術館が箱根にはそろっているのです。
さらに手軽に絶景が楽しめるのも箱根の特徴。装備を整えて山を登ったりしなくても、ロープウェイや遊覧船から雄大な大涌谷や芦ノ湖からの富士山といった写真映えのする景色が楽しめちゃいます。
クラシックなホテルからお洒落なおこもり旅館まで、女子旅向けの宿泊選択肢もたくさんあるんですよ。
ポーラ美術館の基本情報
- 施設名
- ポーラ美術館
- 営業時間
- 9:00～17:00（入館は16:30まで）
- 入館料
- 大人1,800円、大高生1,300円、中学生以下無料
- 定休日
- 年中無休（悪天候や作品入れ替えのための休館あり）
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
- 電話番号
- 0460-84-2111
- 公式サイト
- https://www.polamuseum.or.jp/
箱根ガラスの森美術館の基本情報
- 施設名
- 箱根ガラスの森美術館
- 営業時間
- 10:00～18:00（入館は17:00まで）
- 入館料
- 大人1,500円、大高生1,100円、小中生600円
- 定休日
- 年中無休（悪天候や作品入れ替えのための休館あり）
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
- 電話番号
- 0460-86-3111
- 公式サイト
- https://www.hakone-garasunomori.jp/
星の王子さまミュージアムの基本情報
- 施設名
- 星の王子さまミュージアム
- 営業時間
- 10:00～18:00（入館は17:00まで）
- 入館料
- 大人1,600円、高大学生1,100円、小中学生700円
- 定休日
- 第2水曜日（3月と8月は無休）
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
- 電話番号
- 0460-86-3700
- 公式サイト
- https://www.tbs.co.jp/l-prince/
彫刻の森美術館の基本情報
- 施設名
- 彫刻の森美術館
- 営業時間
- 9:00～17:00（入館は閉館の30分前まで）
- 入館料
- 大人1,600円、高大学生1,200円、小中学生800円
- 定休日
- 年中無休
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
- 電話番号
- 0460-82-1161
- 公式サイト
- https://www.hakone-oam.or.jp/
岡田美術館の基本情報
- 施設名
- 岡田美術館
- 営業時間
- 9:00～17:00（入館は16:30まで）
- 入館料
- 大人1,600円、高大学生1,200円、小中学生800円
- 定休日
- 12月31日、1月1日、展示替期間
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
- 電話番号
- 0460-84-2111
- 公式サイト
- https://www.okada-museum.com/
四万温泉―魅惑の四万ブルーに誘われて
四万温泉ってどんなところ？
写真提供：四万温泉協会
群馬県の四万温泉は吾妻川の支流である四万川に沿って「温泉口」「山口」「新湯（あらゆ）」「ゆずりは」「日向見（ひなたみ）」と5つの地区で構成されたひなびた温泉地。
草津温泉で湯治をした後に寄る「草津の仕上げ湯」と呼ばれた穏やかなお湯が湧き、女性の肌をしっとりと保湿してくれます。アクセスは車が便利ですが「四万温泉号」などの高速バスを使う手もあります。
四万の基本情報
- エリア名
- 四万
- 公式サイト
- https://nakanojo-kanko.jp/shima/ （四万温泉協会）
レトロな四万温泉街と積善館の千と千尋の神隠し感
写真提供：積善館
温泉街はどこかレトロな雰囲気。「落合通り」という飲食店が集まる狭い通りには、昔懐かしいスマートボールのお店もあります。
そんな四万温泉を一躍有名にしたのは老舗旅館「積善館」の前に架かる朱塗りの「慶雲橋」の存在。スタジオジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」に登場する、あのカオナシが立っていた橋にそっくりだと話題になりました。橋を渡って「積善館」に泊まれば、そのまま主人公が働いた油屋の世界が待っていそうですね。
そしてジブリの世界観に似ていることから、群馬県は国道353号の四万温泉入口に「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」のメロディーラインを設置しています。車で四万温泉にアクセスするときは、このタイヤが奏でるメロディーラインの曲を聞いて気分を盛り上げてください。
四万温泉 積善館の基本情報
- 施設名
- 四万温泉 積善館
- 宿泊予算
- 2名1室利用時 1名料金：8,800〜50,000円
- 住所
- 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
- 電話番号
- 0279-64-2101
- 公式サイト
- https://www.sekizenkan.co.jp/
魅惑の四万ブルーが女子を惹きつける
写真提供：四万温泉協会
他にも四万温泉には女子の心を捕えるスポットがあります。それは奥四万湖。四万川ダムの作り上げたこの人造湖の水は、透明度が高く神秘的で「四万ブルー」と呼ばれています。
写真映えのするこの水の色はダムから見下ろすことができるほか、カヌー体験でもっと近くから見ることもできちゃいます！アウトドア系の女子旅にもおすすめですよ。
奥四万湖の基本情報
- 施設名
- 奥四万湖
- 見学料
- 無料
- 住所
- 群馬県吾妻郡中之条町四万4400-28（四万川ダム）
- 公式サイト
- https://nakanojo-kanko.jp/shima/spots/%E5%A5%A5%E5%9B%9B%E4%B8%87%E6%B9%96/ （四万温泉協会）
日光湯元温泉・中禅寺温泉―パワースポットと濁り湯のコラボ
日光湯元温泉と中禅寺温泉ってどんなところ？
撮影：泉よしか
栃木県の日光は「日光の社寺」として世界遺産に登録された「日光東照宮」「日光二荒山神社」「日光山輪王寺」などのパワースポットと、男体山、中禅寺湖や湯ノ湖といった湖、湖の周辺の華厳の滝、竜頭の滝、湯滝などの美しい景観に恵まれた観光地です。
さらにJR・東武直通特急を使えば新宿や池袋から乗り換えなしで2時間弱というアクセスが、女子の1泊旅行にぴったりの距離感なのです。
日光の基本情報
- エリア名
- 日光
- 公式サイト
- http://www.nikko-kankou.org/ （日光市観光協会）
自然に囲まれた日光湯元で湧く乳白色の濁り湯
写真提供：日光観光協会
さて日光と一口にいいますが、ここでご紹介するのは乳白色の温泉が湧く「奥日光湯元温泉」と、そのお湯を引き湯している「中禅寺温泉」の2エリア。
温泉重視ならぜひ「奥日光湯元温泉」に泊まりましょう。硫黄成分がたっぷりの濁り湯は美白効果が期待できるといわれています。戦場ヶ原を始めとする周辺の自然環境も魅力。歩きやすい靴でお出かけくださいね。
奥日光湯元温泉の基本情報
- エリア名
- 奥日光湯元温泉
- 住所
- 栃木県日光市湯元
- 公式サイト
- https://www.ikaho-kankou.com/spring/spa1/ （奥日光湯元温泉旅館協同組合）
お洒落なスポットもいっぱいの中禅寺湖畔は女子旅にぴったり
写真提供：日光自然博物館
一方の「中禅寺温泉」のある中禅寺湖畔は明治から昭和初期に掛けてヨーロッパの大使館別荘が数多く作られた土地でもあります。避暑地として最適で、どこか故郷の湖を思わせる風景が多くの外国人を惹きつけたのかもしれません。
現在もイタリア大使館別荘や英国大使館別荘は記念公園となっていて見学可能。お洒落なカフェも併設されています。日光東照宮に代表される神社仏閣の和とともに、各国大使館別荘で洋の趣も楽しめる、これこそが中禅寺湖畔の魅力にほかなりません。
「奥日光湯元温泉」にも「中禅寺温泉」にも温泉を引いたリゾートホテルや旅館があります。いずれかに泊まりその両方を行き来する女子旅はいかがでしょうか。
イタリア大使館別荘記念公園の基本情報
- 施設名
- イタリア大使館別荘記念公園
- 営業時間
- 9:00～17:00（5月～11月10日）、9:00～16:00（4月及び11月11日～11月30日）
- 入館料
- 大人200円、小人（4歳～中学生）100円
- 定休日
- なし
- 住所
- 栃木県日光市中宮祠2482
- 電話番号
- 0288-55-0880
- 公式サイト
- https://www.nikko-nsm.co.jp/italy.html
英国大使館別荘記念公園の基本情報
- 施設名
- 英国大使館別荘記念公園
- 営業時間
- 9:00～17:00（5月～11月10日）、9:00～16:00（4月及び11月11日～11月30日）
- 入館料
- 大人200円、小人（4歳～中学生）100円
- 定休日
- 12～3月（冬季休業）、4、5、11月の月曜日（祝日の場合、翌日以降に振り替え）
- 住所
- 栃木県日光市中宮祠2482
- 電話番号
- 0288-55-0880
- 公式サイト
- https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html
あなたならどれ？箱根・四万・日光の女子旅
女子旅にぴったりの温泉リゾート「箱根」「四万」「日光」、いずれもいいお湯が湧き、女性に人気のスポットが集まっています。
ロープウェイや遊覧船などいろいろな乗り物に乗り、箱根十七湯と呼ばれるバリエーション豊かな温泉を楽しむなら箱根、山あいの鄙びた雰囲気とジブリの世界観と四万ブルー、そしてよく温まる美肌湯を楽しむなら四万、世界遺産の神社仏閣や湖畔の大使館別荘などのお洒落スポットをめぐり、乳白色のお湯につかるなら日光。どこに行こうか楽しく迷ってください。
