『福つまみ』とは?
『福山のおつまみで、食べた人を幸せな気持ちにしたい』
福山にとってなじみ深い、温暖な気候と穏やかな瀬戸内海がもたらす海の幸・山の幸を使ったおつまみ。それが「福つまみ」です。全国的にはまだまだ知られていないけれど、口に運ぶと箸が止まらない、ついついハマってしまうソウルフードを『福つまみ』と命名したそうです。SNSを中心に「福つまみは縁起が良さそう」「お酒が吞みたくなる!」と徐々に注目を集め始めている『福つまみ』。今回は、食べると思わず笑顔になってしまうおつまみ、『福つまみ』を紹介します!
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
こんな人におすすめ
- 日本各地の特色のあるおつまみを食べてみたい。
- 地元の食材を使った料理に興味がある。
- おつまみと相性の良いお酒に興味がある。
1.「福つまみ」にはどんなおつまみが有るの?
福つまみは福山特産の食材を使ったおつまみの総称です。
福山で愛され続けている「お酒が止まらない!」と評判の福つまみを7種類、特徴と合わせてご紹介します。
「福つまみ」7種紹介
①ねぶとの唐揚げ
ねぶとは全長6~7センチほどの小魚。別名テンジクダイとも呼ばれる、瀬戸内の地域魚です。
そんなねぶとをカラッと揚げたのが、『ねぶとの唐揚げ』。福山市では居酒屋の定番メニューとして親しまれています。白身魚ならではのクセがなく繊細な味わいとほんのり甘くねばりのある味が、お酒のうまさを加速させます。
ねぶとの唐揚げは骨ごと食べられるため、カルシウムも摂取できるおつまみです。
②ちいちいいかの天ぷら
正式名は「ベイカ」と呼ばれる小型のイカを使ったおつまみが、『ちいちいいかの天ぷら』。体長5センチほどの小さなイカのため、福山では「ちいちいいか」と呼ばれています。
ちいちいいかは小ぶりながらも甘みが味わえるのが特徴。熱々のまま頬張れば、モチモチとした食感とともに、ギュッと凝縮されたイカのうま味が楽しめます。
福山では甘辛く味付けされ、天ぷらで食べることが多い食材。衣の揚げたてサクサク感もやみつきになる、お酒が止まらなくなるおつまみです。
③くわいの唐揚げ(素揚げ)
福山市はくわいの生産量が国内の約6割を占めており、日本一の生産地となっています。くわいは実から芽が出る形から、「め(芽)でたい縁起物」とされ、お正月やお祝いの席で食べられています。
特別な日に食べられることが多いくわいですが、福山市では唐揚げや素揚げにしてお酒のおつまみとして食べられることが多いのが特徴。気軽に食べられるメニューとして、地元で親しまれています。
揚げたての『くわいの唐揚げ(素揚げ)』は中がホクホク、外はサクッサク。ほっこりとした食感とともに独特の苦みや、苦みの中にあるホロホロとした甘みが楽しめます。ほろ苦さがビールや日本酒に合う逸品です。
④ガス天
『ガス天』は鞆の浦の特産品。骨ごとすりつぶしているため、食べると「ガスガス」とした食感が楽しめることから、ガス天と名付けられました。
いわゆるさつま揚げの一種。イワシやグチ、ねぶとなどの小魚をすり身にし、歯ごたえと魚の臭みを取るために相性の良いごぼうを加えて揚げています。
程よい甘みや塩気、魚のうま味が楽しめる素朴なガス天は、そのまま食べてもサッと炙って食べてもおいしいおつまみ。ガスガスとした食感はクセになるだけでなく、お酒の味わいをよりまろやかにしてくれます。お酒好きなら外せないメニューです。
⑤鯛ちくわ
豊富に取れる新鮮な小鯛の身などをたっぷり使ったおつまみが、『鯛ちくわ』。無骨ながらもしっかりとした歯ごたえと、すり身の細やかな味わい、皮の香ばしさが楽しめお酒が進みます。
通常のちくわと比べると鯛ちくわはサイズが大きく、直径はおよそ6センチ。
中心部まで時間をかけて丁寧に焼いていくため、出来上がるまで30分以上かかります。注文する際はお早めに。
こだわりの製法で焼き上げた鯛ちくわは、噛めば噛むほど鯛の上品なうま味が口いっぱいに溢れます。しっかりとした皮の歯応えと、プリプリ食感に思わずハマるおつまみです。
⑥ねぶとの南蛮漬け
唐揚げと同じく、全長6~7センチほどのねぶと(別名テンジクダイ)を使ったおつまみが『ねぶとの南蛮漬け』。福山市の居酒屋ではねぶとの唐揚げと並ぶ、定番メニューです。
淡白で甘みのあるねぶとは、ピリッとした辛味と酸味が味わえる南蛮ダレとの相性が抜群。噛んだ瞬間サクサク食感とともに、ねぶとのうま味と南蛮ダレが折り重なった味わいが、口の中にジュワ~っと溢れ出ます。
ねぶとの南蛮漬けはさっぱりとした味付けのため、食欲が落ちがちな暑い季節にもピッタリです。
⑦ちいちいいかの酢味噌
天ぷらと同じく正式名ベイカと呼ばれる小さなイカを使ったおつまみが、『ちいちいいかの酢味噌』。「ちいちいいか」と呼ばれる小ぶりのイカは、卵を持つ春の時期は酢味噌和えで食べるのがおすすめです。
プチっと弾ける食感とともに楽しめるのは、さっぱりとしてコクのある酢味噌の味わい。ちいちいいかがもつ甘みやワタなどのうま味も効いており、一度食べると箸が止まらなくなる大人のおつまみです。
2. 人気の「福つまみ」は?
7種類ある「福つまみ」は、どれもお酒のお供にピッタリ!福山では、そんな地元の人々に愛されている福つまみの人気投票が実施されました。その名も『みんなで決める!福つまみ総選挙』。福山市民のみならず、県外の参加者からもお気に入りや気になる福つまみが投票された結果、人気のおつまみ四天王が決定したのでご紹介します!
第4位:ねぶとの南蛮漬け 126票
4位はピリッとした辛味と酸味の南蛮ダレが食欲を刺激するねぶとの南蛮漬け。お酒好きのみならず、お酒が飲めない方からも支持が集まりました。やみつきになる味に加え、骨までしっかり食べられるところが評価を得ています。
第3位:くわいの素揚げ 423票
3位となったのがホクホクした食感やとほろ苦さがたまらないと評判のくわいの素揚げ。 「ビールのお供に最高」とお酒好きの方をはじめ、たくさんの方々から支持を集めたおつまみです。
第2位:ねぶとの唐揚げ 424票
3位と僅か1票差で2位となったのが、ねぶとの唐揚げ。白身魚ならではの繊細な味わいが楽しめるカラっと揚がったおつまみは、「お店に行ったらよく注文する」と地元の方を中心に愛されています。 外飲みだけでなく家飲みの時でも気軽に作って食べられる、人気のおつまみです。
第1位:ちいちいいかの天ぷら 526票
栄えある1位に選ばれたのは、ちいちいいかの天ぷら。口に含んだ瞬間にジュワ~っと溢れ出す、ちいちいいかならではの甘みが多くの人々の舌を虜にしています。 ちいちいいかの天ぷらはお酒のおつまみだけでなく、ご飯との相性も抜群!人気投票1位の味。福山を訪れたらぜひ味わってみてください。
「福つまみ」が気になる方はこちらの動画もチェックしてみましょう。
3. 「福つまみ」はどこで味わえる?
地元で愛され続けている福つまみ。そんな福つまみを福山市で楽しみたい時はどこのお店に行けばよいのでしょうか。お店選びに悩む方のために、福つまみが堪能できるおすすめのお店を3店ご紹介します。
1)小魚阿も珍 さんすて福山店
小魚阿も珍は、福山市内にある珍味や練り物などを扱う「阿藻珍味」が運営する魚料理のお店。小魚阿も珍 さんすて福山店はJR福山駅に直結した駅ビルの1階にあり、新鮮な魚介類を使ったメニューや福山市の名物が気軽に食べられます。
小魚阿も珍 さんすて福山店で食べられる福つまみは、次の通りです。
①ねぶとの唐揚げ
②ちいちいいかの天ぷら
⑥ねぶとの南蛮漬
駅直結で通し営業を行う小魚阿も珍 さんすて福山店なら、新幹線を待ちながら昼飲みも可能。ビールや日本酒、焼酎とともに、福つまみを気軽に味わってみてはいかがでしょうか。
小魚阿も珍 さんすて福山店
- 住所
- 福山市三之丸町30-1 さんすて福山内
- TEL
- 084-959-5080
- 営業時間
- 10:00~20:00(L.O.19:30)*当面の間、営業時間変更
- 定休日
- 店舗(さんすて)に準ずる
- HP
- http://www.amochinmi.com/amochin/sunstefukuyama.html
- アクセス
- JR福山駅から直通
2)旬鮮料理 照栄
1981年に開店した旬鮮料理 照栄。開店当初は豆腐や湯葉が食べられるお店でしたが、訪れるお客さんの要望を聞くうちに、メニューの数はなんと100種類以上に。木目調のテーブルのある雰囲気が良いお店で、福山市でとれた厳選された魚介類やお肉、福つまみなどが味わえます。
旬鮮料理 照栄で食べられる福つまみは、次の通りです。
①ねぶとの唐揚げ
③くわいの唐揚げ
④ガス天
⑥ねぶとの南蛮漬け(ねぶとの唐揚げに一緒に盛り付けられている)
お料理に加えお皿も綺麗で目でも楽しめる旬鮮料理 照栄で、お酒や福つまみを楽しみつつ癒しのひと時を満喫してみてくださいね。
旬鮮料理 照栄
- 住所
- 広島県福山市住吉町8-15
- TEL
- 084-927-4112
- 営業時間
- (火・水・木・金・土・祝日前):17:00~23:30
(日・祝日):17:00~22:00 - 定休日
- 月曜日
- HP
- https://www.instagram.com/toufu_ryori_shouei/?hl=ja
- アクセス
- JR福山駅 車で約5分 (徒歩約16分)
3)百酒練磨 天下ばし
福山駅から徒歩5分、天下ばしはカウンター席から完全個室までそろえているお店。地元の酒蔵の「天寶一」から譲り受けた酒樽を利用して作った、オリジナルの看板やテーブルが酒好きの間で評判です。
天下ばしでは素材のうま味を生かしたせいろ料理やジューシーに焼き上げた炭火焼きに加え、福つまみを食べることが可能。
お店で食べられる福つまみは次の通りです。
①ねぶとの唐揚げ
②ちいちいいかの天ぷら
③くわいの唐揚げ
⑥ねぶとの南蛮漬け
⑦ちいちいいかの酢味噌
お手頃価格でおつまみが食べられ、どこか懐かしく気取らない雰囲気のあるお店は、若い人でも入りやすいです。こだわりの日本酒とともに福つまみを味わい、至福の時間を堪能しませんか?
百酒練磨 天下ばし
- 住所
- 広島県福山市宝町3-25
- TEL
- 050-5486-9824
- 営業時間
- (月・水・木・日・祝日):17:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
(金・土・祝日前):17:00~翌1:00(L.O.24:00、ドリンクL.O.24:30) - 定休日
- 火曜日
- HP
- https://tenkabashi.gorp.jp
- アクセス
- JR福山駅南口から徒歩約6分
4.「福つまみ」のおすすめの食べ方
福つまみは単体で食べてもおいしいですが、おすすめの食べ方はお酒との組み合わせ。ビールや焼酎などお好みのお酒と合わせてもおいしさを堪能できますが、イチオシは福山の酒蔵が仕込む地酒です。キレのある日本酒と合わせることで、福つまみのおいしさもグンと増しますよ。
福山のおすすめの地酒:天寶一
福山の地で100年以上続く老舗の酒蔵が天寶一です。「食事との調和」を大切にするお酒造りのスタイルで、地下200メートルから汲み上げた「古代水」を仕込み水につかい「究極の食中酒」造りを目指している酒蔵さんです。
米と水の味わいが引き出された天寶一の日本酒は、軽快な飲み口とフレッシュな香り、飲み飽きない辛口の味わいが特徴。瀬戸内の海の恵みをふんだんに使った「福つまみ」との相性もピッタリですよ!
軽快な飲み口とフレッシュな香り、飲み飽きない辛口の味わいの日本酒を、お好みの福つまみと合わせて楽しんでみましょう。
天寶一
- 住所
- 〒720-2123 広島県福山市神辺町大字川北660
- TEL
- 084-962-0033
- HP
- http://www.tenpo1.co.jp/
5.まとめ
今回は全国的にはまだ知られていないけれど、知る人ぞ知る「福つまみ」をご紹介しました。地元の食材をふんだんに使った「福つまみ」は、食べるとついついハマってしまう味わい深いおつまみです。お酒と合わせて楽しめば、思わず笑顔がこぼれます。
福山を訪れた際には、自分にピッタリの「福つまみ」を見つけてみませんか?