美しい景色、後世に残したい行事、涼を感じるグルメなどの魅力にあふれている、古都京都の夏。この場所、この時期にしか味わえないような独特な空気が、町全体に流れています。
今回は、夏ならではの素敵な思い出がつくれる、京都の観光&グルメの名所をご紹介していきます!
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
夏の京都で訪れたい観光名所
一年を通して楽しめる京都観光ですが、夏ならではの美しさを堪能できる名所を厳選しました。
清水寺
言わずと知れた、京都の代表的な観光スポットである「清水寺」。国宝でもある本堂「清水の舞台」からは京都市街を一望でき、圧巻の景色が広がります!
広い境内にはその他にも、横幅約10mと迫力のある「仁王門」、極彩色が美しい「三重塔」、学業や長寿、良縁のご利益があるとされている「音羽の滝」など、数々の見どころが点在しています。
8月9日~16日は、一日だけで千日分の功徳があるという「千日詣り」が行われ、普段は非公開の本堂内々陣を拝観できます。14日~16日は夜の特別拝観も開かれ、ライトアップで境内の緑がより鮮やかに浮かび上がり、木々の瑞々しさを感じられます。
清水寺の基本情報
- 施設名
- 音羽山 清水寺(おとわやま きよみずでら)
- 営業時間
- 6:00開門(閉門時間は時期によって異なります)
- 入館料
- 一般400円、小中学生200円
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府京都市東山区清水1-294
- 電話番号
- 075-551-1234
- 公式サイト
- https://www.kiyomizudera.or.jp/
嵐山
その自然の豊かさから、古くから多くの歌に詠まれてきた「嵐山」。とくに、深い緑をバックにまっすぐ伸びる「渡月橋」は、夏の京都を訪れたなら必ず見ておきたい美しさです。
「竹林の小径」は、400mに渡って続く青竹が木漏れ日を落とす散策路。夏でもひんやりと涼しく、清涼感たっぷりです。
また、この季節にはぜひ「保津川下り」にも挑戦してほしいと思います。熟練の船頭さんのガイドを聞きながら、途中の激流や、岩々の間を通り抜けるスリルも味わえる、約2時間の船旅です!
嵐山の基本情報
- 施設名
- 嵐山(あらしやま)
- 営業時間
- 施設による
- 入館料
- 施設による
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府京都市右京区
貴船の川床
せせらぎを間近に聴きながら食事を楽しめる「納涼床」は、夏の京都の風物詩です。
貴船では川面のすぐ上に床が設置されているのが特徴で、「川床(かわどこ)」と呼ばれています。見た目はもちろん涼やかですか、実際に京都市内よりも10度ほど温度が低く、暑さが厳しい真夏でも快適に過ごせます。
和食を中心に数店舗が川床での食事を提供しているので、京都らしい鱧や鮎料理を堪能しましょう!事前に予約するのをお忘れなく。
貴船の川床の基本情報
- 施設名
- 貴船の川床(きぶねのかわどこ)
- 営業時間
- 店舗による(納涼床は5~9月の開催)
- 定休日
- 店舗による
- 住所
- 京都府京都市左京区鞍馬貴船町
鴨川納涼床
京都の納涼床といえば、「鴨川納涼床」も有名。鴨川沿いにずらりと床が並んでいる様子は壮観です!
鴨川の納涼床は、高い位置にある床から川を見下ろせること、そしてバラエティ豊かなお店がそろっていることがポイントです。
京料理のお店はもちろん、イタリアンやバー、カフェもあり、カジュアルなお店もたくさんありますよ。以前は「敷居が高い」というイメージでしたが、今では気軽に京都の夏を満喫できる場所になっています。
鴨川納涼床の基本情報
- 施設名
- 鴨川納涼床(かもがわのうりょうゆか)
- 営業時間
- 店舗による(納涼床は5~9月の開催)
- 定休日
- 店舗による
- 住所
- 京都府京都市中京区東生洲町489
龍安寺
庭が美しいお寺が点在しているのも、京都の魅力のひとつ。なかでも、ぜひ夏に訪れてほしいのが「龍安寺」です。
世界的にも有名な枯山水の石庭は、水が使われていないにもかかわらず、なぜか涼を感じさせる不思議な雰囲気。庭の白砂と、その上に生い茂る緑のコントラストも印象的です。
作庭は室町時代と推定されていますが、その詳細も作者も未だに不明。どの位置からも、15の石すべてを一度に見ることができないという配置の意味も解き明かされていません。ぜひその謎に思いを馳せながら、心ゆくまで眺めてみてください。
龍安寺の基本情報
- 施設名
- 龍安寺(りょうあんじ)
- 営業時間
- 8:00~17:00(3月1日~11月30日)、8:30~16:30(12月1日~2月末日)
- 入館料
- 大人・高校生500円、小・中学生300円
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
- 電話番号
- 075-463-2216
- 公式サイト
- http://www.ryoanji.jp/smph/
法金剛院(ほうこんごういん)
通称「蓮の寺」としても親しまれ、その庭園の美しさから国の特別名勝に指定される「法金剛院」。7月上旬から下旬には約90種類もの蓮が境内を彩り、極楽浄土を思わせる雰囲気を醸し出します。
例年、蓮の見頃の時期には早朝から開門されます。朝の凛とした空気の中、蓮を眺めながら散策してみては?
法金剛院の基本情報
- 施設名
- 法金剛院(ほうこんごういん)
- 営業時間
- 9:30~16:30 (受付終了16:00)
- 入館料
- 大人500円、小中高生300円
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府京都市右京区花園扇野町49
- 電話番号
- 075-461-9428
- 公式サイト
- http://houkongouin.com/
下鴨神社(賀茂御祖神社)
縁結びのご利益があるとされる、世界遺産の「下鴨神社」。JR東海のキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」の夏のポスターにも採用されました。
約4,700本もの木々が境内を覆うように生い茂る「糺の森(ただすのもり)」にはきれいな川も流れ、原野の姿を今も残しています。木漏れ日の中を歩いているうちに心が浄化されていくような、とても素敵な場所です!
土用の丑の日前後5日間には、池に足を浸して無病息災を祈る「みたらし祭」が、8月中旬には、約80万冊もの古本が並ぶ「下鴨納涼古本まつり」が開催されます。
下鴨神社の基本情報
- 施設名
- 下鴨神社(しもがもじんじゃ)
- 営業時間
- 6:30~17:00
- 入館料
- なし(特別拝観は別途)
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- 電話番号
- 075-781-0010
- 公式サイト
- https://www.shimogamo-jinja.or.jp/
夏に行われる京都の行事・イベント
夏の京都は、お祭りやイベントが目白押し。なかでも、人生で一度は体験してみたい、代表的な2つの行事をご紹介します。
祇園祭
京都の夏といえば、一大イベントである「祇園祭」を思い浮かべる方も多いのでは?八坂神社の祭礼行事で、平安時代中頃に疫病が流行した際に、66の鉾を立てて疫病退散を祈願したことが始まりだと言われています。
7月の一か月間にわたり、さまざまな神事が行われます。とくに、夕暮れ時に鉾の提灯の明かりが灯される「宵山」と、華やかな山鉾が都大路を巡行する「山鉾巡行」がハイライトです!
祇園祭の基本情報
- 施設名
- 祇園祭(ぎおんまつり)
- 開催時期
- 7月1日~31日
- 公式サイト
- http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html(八坂神社)
五山の送り火
8月16日に開催される「五山の送り火」は、例年10万人以上もの人で賑わいます。お盆にお迎えしたご先祖様の霊を冥土に送る伝統行事で、京都市登録無形民俗文化財にも指定されています。
まず東山に炎の「大文字」が浮かび上がり、続いてまわりの山にも、「妙・法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が順に灯され、京都の町を照らします。
五山の送り火の基本情報
- 施設名
- 五山の送り火(ござんのおくりび)
- 開催時期
- 8月16日20:00~20:50(天候により変更あり)
夏の京都で味わいたいグルメの名所
京都には、美味しいグルメもたくさん!夏ならではの食材を使った料理や、涼を感じさせてくれるメニューを提供する名店をピックアップしました。
御料理 西角
京都の出町桝形に40年間店を構え、本格的な京料理を提供する「御料理西角」。魚は全て天然もの、野菜は上賀茂で生産したものをメインに使うなど、素材にこだわる名店です。
ここでぜひ味わっていただきたいのが、夏の京料理に欠かせない「鱧(はも)」。さっと炙った「鱧の焼き霜降り」や、蒸して銀餡をかけた「鱧まんじゅう」は、ふっくらとした身の食感と旨みが堪能できる絶品です。
御料理 西角の基本情報
- 店名
- 御料理 西角(おりょうり さいかく)
- 営業時間
- 12:00〜13:30 L.O(前日までのご予約のみ承ります)、17:30~21:00 L.O
- 定休日
- 毎週水曜・毎月第3火曜
- 住所
- 京都府京都市上京区出町桝形
- 電話番号
- 075-241-1571
- 公式サイト
- http://www.kyoto-saikaku.com/
中村藤吉本店 宇治本店
安政元年創業の、宇治の老舗茶商である「中村藤吉本店」。カフェで抹茶やほうじ茶を使った甘味をいただけるほか、売店で茶葉やお菓子も購入できます。
カフェの看板メニューは、竹の器が涼やかな「生茶ゼリイ」。もっちりと弾力がある「ゼリイ」とアイスにはお茶がふんだんに使われていて、豊かな香りと味を楽しめます。
平日でも多くの人が訪れる大人気店なので、なるべく早めに来店して受付を済ませ、売店や近隣を散策しながら待つのがおすすめです!
中村藤吉本店 宇治本店の基本情報
- 店名
- 中村藤吉 宇治本店(なかむらとうきちほんてん うじほんてん)
- 営業時間
- 10:00~18:00(季節により変動あり)
- 定休日
- なし
- 住所
- 京都府宇治市宇治壱番10
- 電話番号
- 0774-22-7800
- 公式サイト
- https://www.tokichi.jp/
二條若狭屋 寺町店
100年以上にわたって人々から愛される、京菓子の老舗「二條若狭屋」。寺町店には茶房があり、和菓子や甘味をいただけます。
なかでも夏に味わってほしいのが、かき氷の「彩雲」。削りたてのふわふわ氷と一緒に、色とりどりの5種類のシロップが提供され、写真映えもばっちりです!
キウイ、マンゴー、べっこう飴…などなど、提供されるシロップは季節によってさまざま。少しずつ、それぞれの味をミックスするようにかけても楽しいですよ。
二條若狭屋 寺町店の基本情報
- 店名
- 二條若狭屋 寺町店(にじょうわかさや てらまちてん)
- 営業時間
- 1階販売9:00~17:30/2階茶房10:30~17:00(16:30ラストオーダー)
- 定休日
- 水曜
- 住所
- 京都府京都市中京区寺町通二条下る榎木町67
- 電話番号
- 075-256-2280
- 公式サイト
- http://www.kyogashi.info/
BAR奥
歴史ある京町家を改装した、隠れ家的なショットバー「BAR奥」。ウイスキーやワインなど定番のお酒も豊富ですが、京都の野菜を使ったカクテルや、京都の四季をモチーフにしたカクテルなど、ユニークなメニューもそろっています。
町家の趣を感じながら、京都の魅力が詰まったカクテルを味わうのは、このお店でしかできない特別な体験です。京都の夜の締めくくりに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
BAR奥の基本情報
- 店名
- BAR奥(ばー おく)
- 営業時間
- 19:00~2:00(営業時間短縮期間中は変更あり)
- 定休日
- 月曜(営業時間短縮期間中は変更あり)
- 住所
- 京都府京都市下京区高倉通り四条下る高材木町221-1
- 電話番号
- 075-344-6040
- 公式サイト
- http://www.beppinya.com/bar_oku/
忘れられない夏を過ごしに、京都の名所を訪れよう
京都は桜や紅葉の季節も素晴らしいですが、実は夏ならではの魅力も数えきれないほどあります。ここでしか体験できない素敵な夏の思い出をつくりに、ぜひ訪れてみてくださいね!