伊勢神宮を日帰りで参拝&グルメやショッピングも満喫しよう!

いずのうみ

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更新日 2021年4月24日

宇治橋の大鳥居

江戸時代から「一生に一度はお伊勢参り」と言われるように、伊勢神宮は毎年全国から多くの人が訪れています。

伊勢神宮は日本最高神と言われる天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしている内宮と豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしている豊受大神宮(外宮)が有名ですが、ほかにも伊勢の地に数多くの社があります。

今回は、日帰りでまわれる伊勢神宮のルートとおすすめスポットを紹介します。

新型コロナウイルス対策

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伊勢神宮とは

内宮正宮

「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しみを込めて呼ばれることもある伊勢神宮ですが、正式名称は「神宮」です。

伊勢神宮の内宮は2000年、外宮は1500年の歴史を誇ります。皇室の御先先の神と仰ぎ日本神話に主神として登場する天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮(皇大神宮)と、衣食住・産業の守神とされる豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る外宮(豊受神宮)を始め、14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社があり、全125の宮社を含めて「神宮」とされます。

そのため神宮の敷地はとても広大で、神様にお供えする米や社に使われる木材なども敷地内で育てられているそう。

そして、お伊勢参りは外宮から内宮の順に参拝するのが習わしとされています。

伊勢神宮の正宮はお願いごとNG!?

正宮を参拝するときは、自分の願い事を言うのではなく、日頃の感謝をお伝えする場所です。目を閉じて「自分の名前、住所」「神様への感謝の言葉」を心のなかで静かに思い浮かべましょう。

個人的な願い事は別宮で伝えることができます。外宮は「多賀宮(たかのみや)」、内宮は「荒祭宮(あらまつりのみや)」で願い事をすることが許されています。

外宮から内宮の順番に参拝するのが基本

手水舎

お伊勢参りは外宮から内宮の順に参拝するのが昔からの習わしですが、これは伊勢神宮の祭典の順番にならったものです。

神宮の祭典は「外宮先祭」と言い、まず外宮で祭儀が行われます。外宮で祀られている豊受大御神は、天照大御神の御饌都神(食事を司る神)です。そのため、内宮の祭儀に先立って御饌都神にお食事を奉ります。

この「外宮先祭」にならい、私たちが参拝する順番も外宮から内宮とするのが一般的となりました。

外宮へのアクセス

公共交通機関で外宮へ行く場合は近鉄・JRの両方を利用できます。
外宮の最寄り駅は近鉄・JRともに「伊勢市駅」です。伊勢市駅で降りるとすぐ正面が参道になっており、まっすぐ歩くと5分ほどで外宮の入り口に到着です。

特急が停車しアクセスが良い「近鉄宇治山田駅」で下車する場合は、バスかタクシーで移動するのが良いでしょう。
バスの場合は「近鉄宇治山田駅」のバス乗り場(11番)から「内宮」行きのバスに乗り、約6分で「外宮」に到着します。バスの本数も多く運賃も安いため、急ぎでない場合はタクシーよりバスで移動する方が経済的です。

外宮から内宮へのアクセス

外宮から内宮は約4~5キロほど離れているため、バスかタクシーで移動するのがおすすめ。バスの場合は所要時間10分程、運賃は大人410円です。タクシーの場合は所要時間5~10分で、2,000円程度かかります。

3〜4人で参拝する場合はタクシーで移動しても金額的に大きく変わらず、バスの時間を気にする必要もないので楽ですよ。

まずは伊勢神宮 外宮を参拝しよう

外宮 火除橋

天照大御神の食事を司る豊受大御神を祀る外宮。豊受大御神は衣食住を始めすべての産業の守り神とされています。
外宮には正宮「豊受大神宮」と3つの別宮「多賀宮(たかのみや)」「土宮(つちのみや)」「風宮(かぜのみや)」があり、その他の見どころも含め30〜60分で参拝可能です。

生き生きとした緑が茂り、しんとした外宮は歩いているだけでも神聖な空気を感じられます。

外宮の主なみどろこ

外宮参道
火除橋(ひよけばし) 神域の入口に掛けられている橋。防火のためにつくられた堀川が流れています。
清盛楠(きよもりぐす) 平清盛が勅使として参向したとき、冠にふれた枝を切らせたという伝承がある楠。
せんぐう館 外宮まがたま池のほとりにある博物館です。外宮正殿の原寸大模型の展示など伊勢神宮を知ることができます。
まがたま池 勾玉の形をした池。毎年6月ごろには花菖蒲が美しく咲き誇ります。
正宮 豊受大神宮 天照大御神のお食事を司る神であり、衣食住を始め産業の守り神でもある豊受大御神をお祀りします。
古殿地(こでんち) 正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所。
三ツ石 三個の石を積み重ね、この石の前で御装束神宝や奉仕員を祓い清める式年遷宮の川原大祓が行われます。
別宮 多賀宮(たがのみや) 豊受大御神の「荒御魂(あらみたま)」をお祀りする外宮第一の別宮。荒々しく顕著なご神威をあらわす御魂の働きを荒御魂と称えます。
別宮 土宮(つちのみや) 地主の神である大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)をお祀りします。別宮で唯一、東を向いています。
別宮 風宮(かぜのみや) 風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りしています。
外宮神楽殿 正宮に至る参道の途中、右側にある銅板葺の建物。ご祈祷やお神札・お守り・御朱印などはここで受けられます。
御厩(みうまや) 皇室から献上された神馬がいる場所。神馬は毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りします。
※お参りがない場合もあります。
伊勢神宮 外宮の基本情報
施設名
外宮
参拝時間
5:00〜18:00(1月〜4月・9月)、5:00〜19:00(5月〜8月)、5:00〜17:00(10月〜12月)
参拝料
なし
定休日
なし
住所
三重県伊勢市豊川町279
電話番号
代表 0596-24-1111(平日・午前9時~午後4時)
公式サイト
https://www.isejingu.or.jp/

伊勢神宮 内宮を参拝しよう

宇治橋入り口

五十鈴川のほとりに鎮まる内宮は2000年以上の歴史を誇り、正宮と10か所の別宮、そして数多くの宮社から成り立ちます。皇室の御祖先であり、私たち国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りしている場所です。

内宮の入り口には五十鈴川にかかる「宇治橋」があり、日常の世界と神聖な世界を結ぶ架け橋といわれています。

五十鈴川

また五十鈴川は「御裳濯川(みもすそがわ)」とも呼ばれ、倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすそを濯いだことから名付けられたと伝えられています。
内宮への参道を歩いていると右手にゆるやかな斜面が見え、そこを下りていくと石畳を敷き詰めた御手洗場があり、ここで手水舎と同じようにお清めをしましょう。

内宮の参拝はおよそ60〜90分の時間を要します。

内宮の主な見どころ

内宮参道
宇治橋 五十鈴川にかかる宇治橋は内宮の入口。日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋といわれます。
瀧祭神(たきまつりのかみ) 御手洗場の近くにあり、御垣と御門のみで社殿はなく石畳に祀られています。五十鈴川の守り神として古くから大切に祀られています。
忌火屋殿(いみびやでん)・祓所(はらいじょ) 神饌の調理を行う「神様の台所」。忌火は「清浄な火」という意味です。
御贄調舎(みにえちょうしゃ) 内宮の祭典の際、御饌都神(みけつかみ)である外宮の豊受大御神をここにお迎えし、神饌の代表としてアワビを調理する儀式が行われます。
正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう) 皇室の御祖神であり、国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りしています。約2000年前に御鎮座されました。
御稲御倉(みしねのくら) 神宮神田で収穫し、三節祭でお供えされる御稲が奉納されます。建物の規模は小さいですが、神明造の特徴がうかがえます。
別宮 荒祭宮(あらまつりのみや) 天照大御神の「荒御魂(あらみたま)」をお祀りする内宮第一の別宮です。荒々しく顕著なご神威をあらわす御魂の働きを荒御魂と称えます。
別宮 ⾵⽇祈宮(かざひのみのみや) 風雨を司る神をお祀りする別宮です。風日祈宮に通じる風日祈宮橋の上からは、美しい新緑や紅葉を望むことができます。
内宮神楽殿 宇治橋から正宮までの参道の中間地点、左側にある銅板葺の建物です。ご祈祷や、お神札・お守り・御朱印などがここで受けられます。
御厩 皇室から献上された神馬がいる場所。神馬は毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りします。
※お参りがない場合もあります。
参集殿 参拝者向けの無料休憩所です。中央には奉納舞台があり、能や狂言など各種奉納行事が行われます。
大山祇神社・子安神社 共に内宮の所管社です。子安神社は地元の方から安産、子授けの神として崇敬を集めます。
伊勢神宮 内宮の基本情報
施設名
皇大神宮(内宮)
参拝時間
5:00〜18:00(1月〜4月・9月)、5:00〜19:00(5月〜8月)、5:00〜17:00(10月〜12月)
参拝料
なし
定休日
なし
住所
三重県伊勢市宇治館町1
電話番号
0596-24-1111(平日・午前9時~午後4時)
公式サイト
https://www.isejingu.or.jp/

ランチの伊勢グルメはおかげ横丁がおすすめ

おかげ横丁入り口

午前中から伊勢神宮を参拝する場合、内宮参拝の前後でお昼どきとなるでしょう。

内宮の周辺には鳥居前町として発達した「おはらい町」や、伊勢神宮へのおかげ参りブームが起こった江戸から明治期の伊勢路の建築物を再現し三重県や伊勢地方の魅力を凝縮した「おかげ横丁」などがあり、グルメやショッピングを存分に楽しむことができます。

伊勢の魅力がぎゅっと詰まったおかげ横丁で、伊勢の名物を食べてみてはいかがでしょうか?

伊勢うどん ふくすけ

月見伊勢うどん

伊勢のグルメとして有名なのが「伊勢うどん」。うどんの太さが通常の2倍近くあり、太くてもちもちとした麺の食感が特徴です。 つゆはたまり醤油をベースとしているため濃くて塩辛いように見えますが、意外と甘みがありまろやか。ふくすけのだしは鰹をベースに昆布、椎茸で香りよく仕上げられ、一度食べるとクセになる人も多いとか。

薬味は主にネギのみとシンプルですが奥深い味わいが魅力です。

伊勢うどん ふくすけの基本情報
店名
うどんや ふくすけ
営業時間
10:00~17:30(ラストオーダー17:00)
定休日
なし
住所
三重県伊勢市宇治中之切町52
電話番号
0596-23-8807
公式サイト
https://www.okageyokocho.co.jp/tenpo/fukusuke/

浪曲茶屋

梅じゃこそうめんとじゃこ飯

手延べそうめんと三重の地酒が楽しめるお店です。そうめんはすべて創業300年・伝統の味を誇る三輪山本のそうめんを使用し、香り高い天然だしがおいしさの秘訣。夏は冷やしそうめん、冬はにゅうめんがおすすめです。

松阪牛 肉にゅうめん

店内には浪曲が流れ、ゆっくりと食事を楽しみたい方や地酒を堪能したい方にぴったりです。

浪曲茶屋の基本情報
店名
浪曲茶屋
営業時間
11:00~17:30(ラストオーダー17:00)
定休日
なし
住所
三重県伊勢市宇治中之切町39-8
電話番号
0596-23-8854
公式サイト
https://www.okageyokocho.co.jp/tenpo/rokyoku/

手こね寿司 すし久(すしきゅう)

三重県の郷土料理 手こね寿司

手こね寿司は志摩地方南部で長く親しまれている郷土料理です。赤身のカツオやマグロなどの漬けを酢飯にのせて、ちらし寿司のように食べる一品。 シンプルなメニューですが、海苔や大葉などの薬味をトッピングすれば好みの味わいで楽しめます。

すし久は江戸期・天保年間に開業した老舗の寿司屋。伝統的に受け継がれてきたメニューをはじめ、毎月恒例のイベントも好評です。
毎月晦日に開かれる「みそか寄席」は地元の固定ファンから旅行者まで広く喜ばれているほか、毎月朔日の早朝には季節の素材で作られる朝粥も提供しています。

すし久の基本情報
店名
伊勢女衆の味 すし久
営業時間
11:00~17:30(ラストオーダー17:00)
定休日
なし
住所
三重県伊勢市宇治中之切町20
電話番号
0596-27-0229
公式サイト
https://www.okageyokocho.co.jp/tenpo/sushikyu/
おかげ横丁

おかげ横丁にはこれらのお店のほか、伊勢の老舗牛肉屋「豚捨(ぶたすて)」や文明開化の香り漂う洋食屋「はいからさん」、豆腐と穴子の創作料理「とうふや」、みたらし団子の「だんご屋」、的矢かき料理と本格握り寿司「横丁いかだ荘」などさまざまなグルメが楽しめます。

カフェや地ビールのお店もあり、あれもこれも食べたいと迷いながら散策するのも楽しいでしょう。駄菓子や干物、漬物など名産品を使ったお土産屋さんも充実していますよ。

おはらい町でショッピングや食べ歩きもおすすめ

おはらい町

内宮宇治橋前から五十鈴川に沿って続く「おはらい町」は内宮の鳥居前町として発達してきた歴史があり、今なお趣のある建物が軒を連ねています。おはらい町には土産物店や銘菓の老舗、旅館のほか神宮道場や祭主職舎などさまざまな施設が混在しています。

五十鈴川の水辺

おはらい町は松阪牛串や松坂牛まんじゅう、カキフライ、かまぼこなどさまざまな食べ歩きグルメがあるのでおやつにもおすすめ。食べ歩きできるフードやドリンクを買ったら、五十鈴川の川沿いに出てみてください。

おはらい町の道を一本入れば清流・五十鈴川の絶景が目の前に広がり、暑い季節でも涼しさが得られます。川のせせらぎに耳を傾けてゆったりと時がすぎるのを感じてみては。

夏の五十鈴川

川の景色を見ながら休憩できるカフェやごはん屋さんも多くあるため、歩き疲れたら川を眺めて一息つくのも良いでしょう。

ここでも伊勢神宮の神々しさや独特の雰囲気、雄大な自然が感じられます。

おはらい町の基本情報
施設名
おはらい町
営業時間
店舗により異なる
定休日
なし
住所
伊勢市宇治今在家町・宇治中之切町
電話番号
0596-28-3705(伊勢市観光協会)
公式サイト
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_1817.html

伊勢神宮を日帰りで楽しもう

伊勢神宮は内宮・外宮に合計14所ある別宮(正宮に次ぐお宮)の内、9所は市内・市外の域外に鎮座しています。一つひとつ参拝する場合は泊まりで訪れた方が良いですが、外宮と内宮の参拝であれば日帰りで良いでしょう。 さらにおはらい町やおかげ横丁でグルメやショッピングも楽しめるので、ぜひお伊勢参りをしてみていはいかがでしょうか。

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