首都圏の人気観光地、神奈川県の箱根には箱根十七湯とも呼ばれる温泉が湧いています。箱根の玄関口にして箱根の温泉としては最も長い歴史を持つ箱根湯本温泉や、もうもうと湯けむりを上げる大涌谷の蒸気を利用した強羅の濁り湯などバリエーションも豊か。
お湯自慢の温泉から景色自慢の温泉まで、箱根の観光旅行に行った時に気軽に立ち寄ることのできる温泉を9湯、厳選してご紹介します。
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
箱根湯本駅から近い便利なオススメ温泉
天成園
撮影：泉よしか
箱根湯本の「天成園」は箱根湯本の駅から徒歩12分ほど。万葉倶楽部系列のホテルにして日帰り温泉でも利用できるところです。営業時間が長いことが特徴の1つで、入館料に館内着（浴衣）、バスタオル、ハンドタオルの貸し出しも含まれているので1日のんびりと過ごすことができます。
泉質はアルカリ性単純温泉。広い内湯にはサウナ、ミストサウナ、水風呂も。露天風呂は開放感に溢れ、特に女湯からはパワースポットの玉簾の瀧（たまだれのたき）が見下ろせるのがポイント。
また2つ並んだ円形の石風呂は源泉掛け流し。お湯にもしっかりこだわっていることがわかります。
天成園の基本情報
- 施設名
- 天成園
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本682
- 日帰り入浴
- 10：00～翌朝9：00（最終入場8：00）
- 入館料
- 大人2,530円、小学生1,320円、幼児990円（大人のみ別途入湯税50円）
- 電話番号
- 0460-83-8500
- 公式サイト
- https://www.tenseien.co.jp/
※新型コロナウイルスの影響により変更されている場合があります。詳しくは公式サイトをご確認いただくか施設へお問い合わせください
箱根湯寮
撮影：泉よしか
最寄り駅は箱根登山鉄道の塔ノ沢駅ながら、箱根湯本駅から無料シャトルバスで約3分と使い勝手が良い日帰り温泉が「箱根湯寮」。
門を潜れば風情あるアプローチに四季折々の季節を感じます。泉質はアルカリ性単純温泉。露天風呂には複数のお風呂があるので、岩風呂で手足を伸ばしたり信楽風呂を独り占めしたりできます。特にオススメなのは森林浴しながら入浴できる見晴風呂！
館内には食事処「囲炉裏茶寮 八里」や19室もの貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」があるので過ごし方もいろいろ。全体的に洒落た和風の佇まいなので女子旅にも使えますよ。
箱根湯寮の基本情報
- 施設名
- 箱根湯寮
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤４
- 日帰り入浴
- 平日10：00～20：00(最終入場19：00)、土日祝日10：00～21：00(最終入場20：20)
- 大浴場利用料金
- 大人1500円、小学生1000円
- 電話番号
- 0460-85-8411
- 公式サイト
- https://www.hakoneyuryo.jp/
※新型コロナウイルスの影響により変更されている場合があります。詳しくは公式サイトをご確認いただくか施設へお問い合わせください
かっぱ天国
撮影：泉よしか
箱根湯本駅のすぐ裏にあり、ホームからも見える駅チカ日帰り温泉が「かっぱ天国」。特急ロマンスカーの時間までひと風呂浴びたいというときにもお役立ち。
しかしお湯へのこだわりは半端なく、実は温泉マニアもうなる施設なのです。もちろんお風呂は源泉掛け流し。泉質はナトリウム―塩化物・硫酸塩泉で、湯上りのすべすべ感は肌が生き返ったように感じるほど。
決して新しく綺麗な施設ではなく、駅から近いにも関わらず坂や階段を上るのに意外と苦労するかもしれませんが、それでも訪れる価値のある温泉です。また別料金の足湯もあるので服を脱いでお風呂に入るほどの余裕のない方にもオススメします。
かっぱ天国の基本情報
- 施設名
- かっぱ天国
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本777
- 日帰り入浴
- 10：00～22：00
- 大浴場利用料金
- 大人800円、小人400円
- 電話番号
- 0460-85-6121
- 公式サイト
- http://www.kappa1059.co.jp/
※新型コロナウイルスの影響により変更されている場合があります。詳しくは公式サイトをご確認いただくか施設へお問い合わせください
湯本茶屋方面の雰囲気の良い温泉はここ
天山湯治郷
写真提供：天山湯治郷
にぎやかな「箱根湯本」から少し離れた湯本茶屋にも、お湯にこだわりのある日帰り施設があります。「天山湯治郷」には「ひがな湯治 天山」と「かよい湯治 一休」という2つの温泉施設があり、泉質はアルカリ性単純温泉とナトリウム―塩化物泉。7つの源泉から直に湯舟に注がれる温泉には、加温も加水も一切行われていません。
趣向を凝らした複数のお風呂やごろりと横になれるお休み処「ざしきぼっこ」などを利用したければ「ひがな湯治 天山」の方へ。お風呂のみをじっくり楽しみたければ「かよい湯治 一休」へ行ってみてはいかがでしょう。
どちらの施設にも共通しているのは、お湯と向き合う静けさとどこを切り取っても絵になる佇まいです。
天山湯治郷の基本情報
- 施設名
- 天山湯治郷
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
- 日帰り入浴
- ひがな湯治 天山 9：00～22：00（閉館23：00）
かよい湯治 一休 平日11：00～19：00（閉館20：00）、土日祭日11：00～20：00（閉館21：00） - 入館料
- ひがな湯治 天山 大人1300円、小学生650円
かよい湯治 一休 大人1100円、小学生650円 - 定休日
- かよい湯治 一休のみ木曜
- 電話番号
- 0460-86-4126
- 公式サイト
- https://tenzan.jp/
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雉子亭豊栄荘
撮影：泉よしか
湯本茶屋の一角に建つ落ち着いた和風の佇まいの旅館が「雉子亭 豊栄荘」。わずか18室の客室と1棟の離れだけとは思えない広さです。しかも木々生い茂る庭園の風情は秘湯の趣も感じられるほど。
お風呂は内湯のほか須雲川沿いに男女別の露天風呂があり、これが本当にいい雰囲気なのです。泉質はアルカリ性単純温泉でなめらかな肌触り。川のせせらぎを眺めながら時間を忘れてしまいそうに。
なお「雉子亭 豊栄荘」の立ち寄り湯は予約制で1日5組限定。気になったらまずは電話してみてください。
雉子亭豊栄荘の基本情報
- 施設名
- 雉子亭豊栄荘
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋227
- 日帰り入浴
- 15：00～19：00
- 入館料
- 1人1670円
- 電話番号
- 0460-83-8500
- 公式サイト
- URL https://www.tenseien.co.jp/
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実は温泉だけでも使える箱根小涌園ユネッサン
箱根小涌園 元湯 森の湯
撮影：泉よしか
箱根小涌園といえばユネッサン。すなわち水着で楽しむ温泉アミューズメントパークという印象で、特に子連れで箱根なら一押しのスポットです。でも「水着になるのはちょっと…」「お風呂だけゆっくり入りたい」というときには、ぜひ箱根小涌園ユネッサンに併設された「元湯 森の湯」へ行ってみてください。
ユネッサンで遊んだ後に「元湯 森の湯」でゆっくり温まって行くのもいいのですが、「元湯森の湯」のみの利用も可能です。
泉質はナトリウム―塩化物泉、内湯にはぬるめの微温浴があり、露天風呂には陶器風呂や寝湯も。そして女湯限定ですがコラーゲン風呂までそろっていろいろ楽しめます。人気の貸切風呂もオススメですよ。
箱根小涌園 元湯 森の湯
- 施設名
- 箱根小涌園 元湯森の湯
- 住所
- 〒250-0407 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
- 日帰り入浴
- 土日祝・繁忙期 11：00～20：00、その他の曜日11：00～19：00
- 入館料
- 大人1500円、3歳～小学生1000円
- 電話番号
- 0460-82-4126
- 公式サイト
- https://www.morino-yu.com/
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白濁した濁り湯に入りたい！芦之湯
箱根きのくにや旅館
撮影：泉よしか
箱根で白濁したお湯といえば大涌谷の造成泉を使っている温泉施設が多いのですが、中には貴重な濁り湯の自家源泉を持つお宿もあります。例えば芦之湯の「箱根きのくにや旅館」もその1つ。
ここは300年以上の歴史を持つ老舗旅館で、お宿の名前の前には「美肌の湯」が付いています。そう、こちらの源泉は美白が期待できる硫黄成分とお肌がすべすべになるメタケイ酸がたっぷり。泉質は単純硫黄泉やカルシウム・ナトリウム・マグネシウム―硫酸塩・炭酸水素塩泉で、ひそかにファンの多い名湯なのです。
箱根きのくにや旅館の基本情報
- 施設名
- 箱根きのくにや旅館
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯8番地
- 日帰り入浴
- 12：00～17：00
- 入館料
- 大人1000円、子供500円、貸切風呂 正徳の湯1人2000円（30分）
- 電話番号
- 0460-83-7045
- 公式サイト
- http://hakone-kinokuniya.co.jp/
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芦ノ湖周辺で一休みする天然温泉なら
絶景露天風呂 龍宮殿本館
写真提供：絶景日帰り温泉 龍宮殿本館
箱根の中でも日帰り温泉が充実している箱根湯本周辺と異なり、芦ノ湖の近くまで来ると日帰りで気軽に寄れるところは意外と少なくなります。そんな中、芦ノ湖と富士山の絶景が望めると評判の日帰り温泉が「龍宮殿本館」。
こちらで入れる蛸川温泉は箱根十七湯の中で最も新しい温泉で、建物は浜名湖より移築した国の登録有形文化財。泉質はカルシウム・ナトリウム―硫酸塩温泉で、お風呂の景色は特に女湯の露天風呂が素晴らしく、晴れていれば富士山も顔をのぞかせるでしょう。
絶景日帰り温泉 龍宮殿本館の基本情報
- 施設名
- 絶景日帰り温泉 龍宮殿本館
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
- 営業時間
- 9:00～19:00（最終受付18:00）
- 入館料
- 大人1,800円、小学生1,000円、幼児500円（消費税、12歳以上は入湯税50円が別途必要）
- 電話番号
- 0460-83-1126
- 公式サイト
- https://www.princehotels.co.jp/ryuguden/honkan/
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箱根レイクホテル
撮影：泉よしか
芦ノ湖の北岸、桃源台近くに建つカジュアルなリゾートホテルが「箱根レイクホテル」。緑に囲まれた恵まれた環境にあり、コスパ良く泊まれると評判です。
ここは日帰り入浴も受け付けていて、お風呂の名前は「湯房MAYUの森」。温泉は内湯のみ使用で、泉質はカルシウム・ナトリウム・マグネシウム―硫酸塩・炭酸水素塩泉です。
一方、露天風呂は温泉ではないのですがユニークな白い繭の形のスチームサウナがひときわ目を引きます。これがMAYUの森のシンボルの”繭”なんですね。
※新型コロナウイルス感染防止の為、当面の間スチームサウナは休止
箱根レイクホテルの基本情報
- 施設名
- 箱根レイクホテル
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
- 日帰り入浴
- 11:00～16:00（最終受付 15:30）
- 定休日
- 火曜
- 入館料
- 大人1200円、4歳以上800円
- 電話番号
- 0460-84-7611
- 公式サイト
- https://www.hakone-lakehotel.com/
※新型コロナウイルスの影響により変更されている場合があります。詳しくは公式サイトをご確認いただくか施設へお問い合わせください
箱根に行ったら日帰り温泉も満喫しよう！
ここまで10ヶ所のオススメ温泉を紹介してきましたが、本当はまだまだ箱根にはいい温泉があるのです。このほかにも、以下のように今回紹介しきれなかった日帰り利用可能でユニークな温泉がたくさんあります。
・館内レストランやステーキハウス吉池でランチを食べると入浴料が割引になる「吉池旅館」
・元病院の建物をリノベーションした施設で貸切温泉に入れる「凾嶺（かんれい）」
・湯本茶屋の坂の途中にある町営の共同浴場「弥坂湯」
・昼間は留守のことも多く意外となかなか入れない民家のような旅館「福島館」
・療養のための施設だとはっきり打ち出している「姥子温泉 秀明館」
・自家源泉の濁り湯が美しい「箱根湯の花プリンスホテル」
・宮ノ下でワンコイン（500円）で入れる「太閤湯」
・箱根大平台温泉組合が運営する「姫の湯」
・箱根湯本でもひときわレトロな外観が目を引く「萬寿福旅館」など、
箱根には温泉以外にもさまざまな観光名所がありますが、せっかく良い温泉がたくさん湧いていますのでぜひお風呂の時間もゆっくり取ってみてください。
