伊香保温泉観光のお役立ちガイド！石段街から周辺スポットまで解説

浴衣の似合うフォトジェニックな石段の温泉街、首都圏から近い伊香保温泉はまさにそんなスポットです。濁り湯の名湯が湧き、老舗旅館、レトロなお土産屋さん、射的や温泉饅頭のお店など、湯上りにそぞろ歩きをするのも楽しい伊香保温泉をご紹介します。

伊香保温泉の石段街と2色の源泉

伊香保温泉ってどんなところ？

撮影：泉よしか

群馬県の伊香保温泉は万葉集にも登場した長い歴史を持つ由緒正しい温泉地。榛名山の傾斜地に位置し、365段の石段を中心に旅館や飲食店がぎっしりと軒を連ねています。

徳富蘆花の代表作『不如帰』（ほととぎす）の舞台となった地として知られ、昨今ではしげの秀一のマンガ『頭文字D』（イニシャル・ディー）の聖地としても人気に。石段街には『頭文字D』のマンホールも設置されているので探してみてくださいね。

伊香保温泉の黄金の湯と白金の湯

伊香保温泉には黄金（こがね）の湯と白金（しろがね）の湯という色の違う2本の源泉があります。

歴史があるのは名湯と呼ばれる黄金の湯で、金属の香りがする茶褐色の濁り湯。お湯に含まれる鉄分が空気に触れて酸化することで独特の濁りを作っているのです。

もう一方の白金の湯は無色透明で湯量豊富。この2本の違いが楽しめるのも伊香保温泉の魅力です。

伊香保温泉石段街の基本情報

施設名

伊香保温泉石段街

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保76-5

公式サイト

https://www.ikaho-kankou.com/aboutikaho/ishidan/

伊香保温泉石段街の見どころ

伊香保関所

撮影：泉よしか

上り始めて最初に目に入るのは「伊香保関所」。三国街道の抜け道であった伊香保には、寛永8年に関所が設けられました。復元された関所の建物の中には資料が展示されています。見学は無料。浴衣での撮影スポットとしてもおすすめです。

伊香保関所の基本情報

施設名

伊香保関所（伊香保口留番所）

営業時間

9：00～17：00

見学料

無料

定休日

火曜日

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保34

電話番号

0279-22-2873（渋川市観光課）

公式サイト

https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/kankou/ikahoonsen/streetsofikaho/p000201.html

伊香保温泉のアヒル神社？

撮影：泉よしか

共同浴場「石段の湯」のすぐ下にあるユニークなスポット。本当は神社ではなくゴミ集積場の入口なのですが、射的等の景品のアヒルを飾っていく人が後を絶たず、いつの間にか巷でアヒル神社と呼ばれるように。

日によってアヒルの数は増減しますが、ゆるい魅力のフォトスポットです。

岸権旅館の足湯 辰の湯

石段街の中ほどに岸権旅館の足湯があります。無料で気軽に利用できるので、いつも誰かしら座って足を温めています。使われている源泉は濁り湯の黄金の湯、あなたもぜひ利用してみてください。

岸権旅館の足湯 辰の湯の基本情報

施設名

岸権旅館（足湯 辰の湯）

営業時間

8:00～18:00

利用料

無料

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保甲48番地

電話番号

0279-72-3105

公式サイト

https://www.tenseien.co.jp/

勝月堂

伊香保温泉には複数の温泉まんじゅうのお店がありますが、こちらの勝月堂の「湯乃花まんじゅう」は、なんと温泉まんじゅうの発祥と言われています。全国の温泉まんじゅうが何故茶色いのか疑問に思ったことはないでしょうか。茶色い伊香保の湯花をイメージして作られたと聞けば納得ですね。

勝月堂の基本情報

施設名

勝月堂

営業時間

9:00～18:00

予算

1つ120円～

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保591-7

電話番号

0279-72-2121

公式サイト

http://www.shougetsudo.net/

伊香保神社

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

石段街の一番上に鎮座しているのが伊香保神社。ご祭神は大己貴命（おおなむちのみこと）と少彦名命（すくなひこなのみこと）です。週末など社務所が開いているときは御朱印をいただけます（感染症対策で書き置きになることもあります）。

伊香保神社の基本情報

施設名

伊香保神社

参拝時間

24時間

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保2

電話番号

0279-72-2351

河鹿橋（かじかばし）

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

石段街からさらに坂道を上っていくと、伊香保露天風呂の手前に新緑や黄葉の名所であり、千と千尋の神隠しのモデルになったのではないかと思うような佇まいの河鹿橋や、黄金の湯の飲泉所があります。ここまで来たらぜひ温泉の味をご自身の舌で確かめていってください。なかなか衝撃的な味をしていますよ！

河鹿橋の基本情報

施設名

河鹿橋（かじかばし）

営業時間

24時間

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保586-2付近

電話番号

0460-83-8500

伊香保温泉の黄金の湯を楽しむ石段の湯と伊香保露天風呂

日帰りでも気軽に楽しめる伊香保温泉のお風呂を2つご紹介します。

伊香保温泉 石段の湯

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

まずは石段街を上り始めてすぐの右手に建つ「石段の湯」から。どこか洋風の雰囲気が漂う浴槽も魅力的。1人410円という価格でお手軽に名湯である黄金の湯を楽しめるのがポイントです。

2階には休憩室があるので湯上りものんびりくつろげちゃいます。

伊香保温泉 石段の湯の基本情報

施設名

伊香保温泉 石段の湯

営業時間

9:00～21:00（4～10月）、9:00～20:30（11～3月）

入浴料

大人 410円、小人 200円

定休日

第2・4火曜日（祝日は営業）

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保36

電話番号

0279-72-4526

公式サイト

https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/kankou/ikahoonsen/ikahoonsen/p003077.html

伊香保露天風呂

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

黄金の湯源泉湧出地に近い「伊香保露天風呂」は、なんといってもお湯の鮮度感が最大の特徴。そして野趣あふれる雰囲気も満点です。

浴槽は2つに分かれていて温度が違います。どちらのお風呂も季節によってはかなりぬるいことがありますが、湯上りには体のシンからポカポカと温まっているはず。名湯とうたわれた伊香保温泉の実力を存分に実感してください。

伊香保露天風呂の基本情報

施設名

伊香保露天風呂

営業時間

9:00～19:00（4～9月）、10:00～18:00（10～3月）

入浴料

大人 450円、小人（小学生以下） 200円

定休日

第1・3木曜日

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保湯本581

電話番号

0279-72-2488

公式サイト

https://www.ikaho-kankou.com/spring/spa1/

伊香保温泉で泊まるなら、オススメは老舗旅館「岸権旅館」

伊香保の老舗旅館「岸権旅館」

写真提供：岸権旅館

先ほど足湯をご紹介した「岸権旅館」は石段街の中ほどに建つ老舗旅館。創業は天正4年、織田信長が安土城を築いた時代からの長い歴史を持っています。

客室は和室の他、洋室、和洋室などがあり、特に眺めの良いお部屋からは山々を一望。お料理は赤城牛や地元の野菜を使った四季折々の献立。もし苦手な食材があれば事前に連絡することで考慮していただけます。

写真提供：岸権旅館

「岸権旅館」のお風呂は濁り湯の美しい黄金の湯。お風呂の種類も大浴場「又左衛門の湯」の他、展望露天風呂「六左衛門の湯」、離れ露天風呂「権左衛門の湯」と湯めぐりが楽しめます。

特に「六左衛門の湯」の男湯と「権左衛門の湯」の女湯は眺望もよく、贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。

岸権旅館の基本情報

施設名

岸権旅館

宿泊予算

大人1名：11,000円～34,000円程

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保甲48

電話番号

0460-83-8500

公式サイト

https://www.kishigon.co.jp/

温泉街とあわせて楽しむ伊香保周辺の観光スポット

ここからは伊香保温泉にお出かけしたら立ち寄りたいおすすめスポットをご紹介します。

伊香保ロープウェイで絶景のときめきデッキへ

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

まず石段街の東側に位置する伊香保ロープウェイの「不如帰（ホトトギス）駅」から山頂の「見晴駅」まで上がってみましょう。所要時間はわずか4分です。

発車すればみるみる温泉街は遠ざかり、遠方の山々のシルエットがせりあがってきます。

到着した「見晴駅」の周辺には、「群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク」があり、冬季はスケートを楽しむことができます（大会などのない一般開放日のみ）。また少し歩けば「ときめきデッキ」という絶景展望スポットも！

伊香保ロープウェイの基本情報

施設名

伊香保ロープウェイ

営業時間

900～17：00（12：15を除き15分間隔で運行）

往復料金

大人830円、子供（小学生以下）410円

定休日

なし

住所

馬県渋川市伊香保町伊香保560-1（不如帰駅）

電話番号

0279-72-2418

公式サイト

https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/kankou/ikahoonsen/streetsofikaho/p000203.html

竹久夢二伊香保記念館

写真提供：渋川伊香保温泉観光協会

伊香保とその周辺は、大正時代の美人画で知られる画家「竹久夢二」にゆかりの深い土地。夢二は榛名山麓の伊香保を気に入りたびたび訪れたと言われています。

「竹久夢二伊香保記念館」の「大正ロマンの森」と名付けられた広い敷地には、「本館 大正ロマンの館」「本館 夢二黒船館」「新館 義山楼」といった建物が点在し、夢二の作品や資料を見学できます。この記念館で、夢二が生きていた時代の世界観にどっぷりと浸ってください。

竹久夢二伊香保記念館の基本情報

施設名

竹久夢二伊香保記念館

営業時間

9：00～18：00（3～11月）、9：00～17：00（12～2月）

入館料

本館と黒船館　大人1,800円、本館と黒船館と新館1階　大人2,200円（中学生以下は保護者同伴で無料）

定休日

なし

住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保544-119

電話番号

0279-72-4788

公式サイト

http://yumeji.or.jp/

伊香保グリーン牧場

写真提供：伊香保グリーン牧場

子ども連れで伊香保温泉なら外せないのが「伊香保グリーン牧場」。動物が大好きな大人にもおすすめします。

ひつじ、やぎ、うさぎといった可愛らしい動物が勢ぞろい！動物におやつをあげる体験は子供は大喜びするはず。ニュージーランド仕込みの本格的なシープドッグショーも必見です。

伊香保グリーン牧場の基本情報

施設名

伊香保グリーン牧場

営業時間

9：00～16：00（最終受付15：00）（3～11月）、10：00～17：00（最終受付15：00）（12月～2月）、9：00～17：00（最終受付16：00）（夏季及びGW）

入場料

大人1300円、子供（3歳～小学生）650円

定休日

住所

群馬県渋川市金井2844-1

電話番号

0467-23-8668

公式サイト

https://www.greenbokujo.jp/

1泊2日なら伊香保温泉からちょっと足を伸ばして

伊香保温泉に泊まるなら、伊香保に向かう前に寄りたい、あるいは翌日に訪ねたい2コースをご紹介します。

水沢観音参拝と水沢うどんを味わうコース

写真提供：元祖 田丸屋

「水沢観音」として親しまれている「五徳山 水澤観世音」は、伊香保温泉から4～5キロの距離にある天台宗の寺院で、坂東三十三観音の十六番札所でもあります。

ご本尊は霊験あらたかな十一面千手観世音菩薩。掘り抜きの彫刻が美しい本堂（観音堂）や、県の重要文化財に指定されている六角堂が見どころです。

六道輪廻の相をあらわす六角堂を左に3回転させて真心を供養してください。

また近隣には水沢観音の参拝客に提供されたことが始まりの「水沢うどん」の店が集まっています。コシのある麺は讃岐うどんや稲庭うどんと並ぶ日本三大うどんとも。参拝後のランチにぜひ味わってみてください。

水澤観世音の基本情報

施設名

水澤観世音

営業時間

8：00～17：00

住所

群馬県渋川市伊香保町水沢214

電話番号

0279-72-3619

公式サイト

https://mizusawakannon.or.jp/

榛名湖を楽しみ榛名神社を参拝するコース

写真提供：榛名神社

伊香保温泉からさらに榛名山を上っていくと、やがてカルデラ湖である榛名湖の湖畔に到着します。

榛名湖ではボートに乗ったり榛名山ロープウェイで山頂に上ったりというお楽しみも。この湖はワカサギ釣りでも知られたスポットで、湖畔にはワカサギの天ぷらが食べられる飲食店が並びます。

そして榛名湖から南西に山を下りると、途中に鎮座しているのが上野国六宮の1つに数えられる榛名神社。境内の巌山は広く、巨石がそびえ水音が響きます。まさに清涼なパワースポットといえますね。

榛名神社の基本情報

施設名

榛名神社

参拝時間

7：00～17：00

住所

群馬県高崎市榛名山町849

電話番号

027-374-9050

公式サイト

https://mizusawakannon.or.jp/

伊香保温泉の観光スポットは魅力がいっぱい！

群馬県の伊香保温泉は、石段街の風情が楽しめる歴史ある名湯の温泉地であるとともに、近隣にも景勝地やパワースポットなど見どころがたくさんある観光名所です。

首都圏からも気軽に遊びに行かれる距離なので、ぜひ伊香保温泉旅行を企画してみてください。