福島県の西部に位置する会津若松エリア。歴史情緒にあふれるこの街は、過去に戊辰戦争における会津戦争の拠点となり、「白虎隊」や「八重の桜」など会津の歴史を題材としたドラマも多くあります。そんな武士の心意気の根付く町「会津」には歴史的建造物や伝統工芸品も多く興され、今でも大切に受け継がれており、観光地としての見所も豊富です!
今回は「歴史も伝統工芸も、それから温泉も楽しみたい!」と全部を欲張りたいあなたのために、会津エリアの中心街「会津若松」の主要観光地を巡る1泊2日のモデルコースをご紹介します!東京からは車で3時間半程度、電車では東北新幹線を利用し郡山で乗り換え、その後在来線に揺られて1時間程度で行けますよ!
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの影響で日々状況が変化していますので、最新情報については各施設のHPをご確認ください。 また、外出自粛要請の出ている地域において、不要不急の外出はお控えください。 感染症の予防および拡散防止のために、咳エチケット・手洗い・アルコール消毒・マスク着用などを心がけるようお願いいたします。
福島観光1日目:情緒あふれる会津若松駅周辺を巡るモデルコース
旅の拠点となる会津若松駅に到着したら、まずは周遊バスの一日フリー乗車券(600円)を手に入れましょう!まちなか周遊バスには、青の車体のハイカラさんと赤の車体のあかべえの2種類があり、どちらも利用することができます。カラフルな車体は目に止まりやすく、間違ったバスに乗り込んでしまう心配も不要!それぞれにキャッチーなマスコットキャラクターが描かれ、気分を盛り上げてくれます。
ルートマップと1日フリー乗車券を手に入れたら、もう無敵です!色んな施設で割引や特典を受けられるお得なおちょこパスもありますよ。
難攻不落の名城「鶴ヶ城天守閣」から会津若松の景色を眺望する
旅のはじめには会津若松観光では絶対外せない鶴ヶ城を訪れましょう!ハイカラさんの「鶴ヶ城入口」にて下車、徒歩5分ほどで天守閣入り口に到着です。開城は安土桃山時代の初期、その後の戊辰戦争では1ヶ月にわたる激しい攻撃に耐え抜いた「難攻不落の名城」として多くの歴史愛好家の心を捉えています。平成25年度の大河ドラマ「八重の桜」の舞台にもなり、その人気はさらに大きなものになりました。
建築的にも日本唯一の赤瓦を有した城という特長もあり、写真家も各地から足繁く通います。博物館として会津の歴史を学べるパネル展示や八重の桜の衣装にお土産処もあり、お楽しみも満点!さらに春時期には日本の桜名所100選に選ばれるほどの美しい桜模様を楽しめます。
鶴ヶ城の基本情報
- 施設名
- 鶴ヶ城
- 営業時間
- 8:30~17:00(入城締め切りは16:30)
- 入館料
- 大人410円(天守閣・茶室麟閣共通券520円)、小中学生150円
茶室麟閣は大人(高校生以上)210円・小中学生無料 - 定休日
- 無休
- 住所
- 福島県会津若松市追手町1-1
- 電話番号
- 0242-27-4005(若松城管理事務所)
- 公式サイト
- https://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html
三十三観音巡りを一堂で!国重要文化財の会津さざえ堂
次は、約220年前に建立された世界で唯一の「二重螺旋構造の木造建築」のさざえ堂に向かいます。ハイカラさんで「飯盛山下」下車したら、徒歩5分。今はなき正宗寺の僧侶が考案した珍しい建築美を堪能しましょう!
二重螺旋のスロープに沿って西国三十三観音像が安置されており、ぐるっと回れば三十三観音参りができるというなんともお得感満載のお堂です。上りと下りが別の通路になっており、一方通行というのも巡りやすくてよいですよね。このような工夫が、何よりの継続の秘訣です!ちなみにさざえ堂は2005年に国重要文化財に選ばれています。
会津さざえ堂の基本情報
- 施設名
- 会津さざえ堂
- 営業時間
- 8:15~日没(4月〜11月)、12月〜3月: 9:00 ~16:00
- 定休日
- なし
- 入館料
- 大人400円、大学・高校生300円、小・中学生200円
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155
- 電話番号
- 0242-22-3163(有限会社 山主飯盛本店)
- 公式サイト
- http://www.sazaedo.jp
大正ロマン漂う七日町散策で会津の伝統工芸に触れよう!
末廣酒造嘉永蔵で古モダンな日本酒を堪能
全国きっての日本酒処である福島の会津地方には、歴史ある酒蔵が20以上も点在しています。今回ご紹介する末廣酒造嘉永蔵はハイカラさんの「大和町」バス停からすぐのところにある、江戸時代創業の超老舗!
会津の人々が会津の水と米を使用し、伝統にこだわりながらも新しい技術も取り入れて上質な日本酒を醸造してきました。その質の高さから受賞歴も多数!代表銘柄は「末廣」や「玄宰」。守りに入らない酒造りで革新的な日本酒を生み続けてきた末廣酒造は、蔵の見学や試飲も受け付けています!
末廣酒造嘉永蔵の基本情報
- 施設名
- 末廣酒造嘉永蔵
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 12月31日、1月1日
- 入館料
- 大人400円、大学・高校生300円、小・中学生200円
- 住所
- 福島県会津若松市日新町12-38
- 電話番号
- 0242-27-0002
- 公式サイト
- https://www.sake-suehiro.jp/smp/
藩主に愛され守られ続ける美しさ!ほしばん絵ろうそくをお土産にどうぞ
会津地方で1500年代後半にはじまった絵ろうそくの文化は、歴代の藩主に大切に愛され守られて今日までその火を絶やすことなく続いてきました。当時とても高級品だった絵ろうそくを催しで使えるということがステータスだったそうで、武家屋敷や町人に大切に重宝されてきたのです。
1772年から営むほしばん絵ろうそくは、昔ながらの技法での手作りを続ける唯一のお店となりました。燈心にロウを付けて固め、さらに付けては固め。これを地道に繰り返し、少しずつ太くしていきます。仕上げの花の絵は1本ずつ丁寧に描き、やっと完成です。一本に込められた丹精と伝統を感じながら、灯る火のゆらめきに心を委ねましょう。
ほしばん絵ろうそくの基本情報
- 施設名
- ほしばん絵ろうそく店
- 営業時間
- 9:00~19:00(冬季は9:00~18:00)
- 定休日
- 年末年始
- 住所
- 福島県会津若松市七日町3-33
- 電話番号
- 0242-27-1873
- 公式サイト
- https://hoshiban.com
宿泊は会津若松の奥屋敷「東山温泉」をがおすすめ
はいからさんで30分!東山温泉の街並み
1300年前に僧侶行基によって発見された東山温泉。竹下夢二や与謝野晶子といった偉人にも愛された風情ある温泉街です。七日町あたりからハイカラさんに乗って30分ほどの位置にある「会津の奥座敷」として、変わらず大切に守られ続けています。
泉質は無色でさらさらの硫酸塩泉。クセが適度なため入りやすくもありながら、しっかり効果を得られる点が特長。少し熱めのお湯でからだを温めれば、湯冷めせず快適な時間を過ごせますよ!
いろりの宿芦名で会津の奥座敷のプライドを感じる
今回ご紹介するのは、東山温泉街の老舗宿、昭和23年創業の「いろりの宿 芦名」です。もうひとつの我が家ような懐かしくゆったりした時間を堪能でき、まさに時忘れの宿!宿泊は全7部屋なので、周囲への気兼ねもなくまったりできるのも嬉しいですね。 自慢のお料理は、伝統の調理法で作った郷土料理やジビエが中心。城下町として栄えた会津の奥屋敷としてのプライドを感じる、華美ではなく品性のある食事が並びます。
お風呂は内湯と露天風呂の2つがあり、毎日入れ換える清潔さ!源泉掛け流しのお湯を贅沢にご堪能ください。貸切予約も可能なため、プライベートな湯浴みも楽しめますよ!
いろりの宿芦名の基本情報
- 施設名
- いろりの宿 芦名
- 宿泊予算
- 1人あたり18000円~(朝夕食付き)
- 住所
- 福島県会津若松市東山町湯本下原232-1
- 電話番号
- 0242-26-2841
- 公式サイト
- http://www.ashina.co.jp/sp/
2日目はドライブで!写真家注目の福島奥会津の広大な自然を楽しもう
2日目には少し足を延ばして、奥会津までドライブ!目的地は「紅葉の美しい鉄道路線第1位」にも選ばれたJR東日本の只見線ににかかる4つの橋梁「只見川橋」を望む絶景地です。
「只見川橋」がかかる三島町は会津桐の産地としても有名で、18の集落が点在し冬には2メートルもの積雪がある豪雪地帯。四季折々を楽しめる景観地も複数ありますので、ぜひゆっくりと楽しんでください!レンタカーやカーシェアで、車をかりてのドライブが便利です!
1年中いつでも見頃!只見川橋の絶景を望む
会津若松エリアから車で1時間弱。駐車場は後ほどご紹介する道の駅 尾瀬街道みしま宿を利用します。今回ご紹介するのは只見川橋にかかる4つの橋梁の中でも特に美しい景観を楽しめる第一橋梁。ビューポイントは3つで、徐々に山の上の方に登っていくことになります。冬には積雪のために閉鎖される可能性もありますので、下調べしてから向かいましょう!
上の写真はこれらのビューポイントから撮影された秋と冬の写真。心を研ぎ澄まされるような白銀の冬の只見川橋も、溢れんばかりの色鮮やかさが眩しい秋の只見川橋も、非日常的で上手く言葉で表せないほどの美しさです。ゆったりと贅沢に堪能した後には、その場を離れるのが名残惜しくなってしまいそう。
近辺に撮影スポットは他にもたくさんあり、別の角度からみた只見橋やカラフル屋根の大志集落など、美しい写真を目的にするととても一日では足りないくらいボリューミー!特にカメラ好きではないという方でも、きっと趣向の違うさまざまな写真をおさめたくなってしまいます!年中見頃の只見川橋はぜひ足を延ばして訪れていただきたい絶景スポットです。
只見川橋の基本情報
- 施設名
- 第一只見川橋梁ビューポイント
- 営業時間
- 通年
- 定休日
- なし
- 住所
- 福島県大沼郡三島町大字川井字天屋原
- 電話番号
- 0241-48-5000(三島町観光協会)
- 公式サイト
- http://www.mishima-kankou.net/只見川第一橋梁ビューポイント行町営バス-継続の/
道の駅 尾瀬街道みしま宿のご当地グルメでほっと一息
只見川橋ビュースポットの拠点としても利用できる道の駅 尾瀬街道みしま宿は、特産品の販売やカフェレストランも併設する便利なスポットです。直売所には三島の特産品である桐製品や採れたての野菜が並び、お土産探しにも最適!カフェレストランでは、会津地鶏を使った「親子丼」や「カレー」、「から揚げ定食」など、ご当地グルメもたくさんあり、旅のつかれを癒す休憩処としてもありがたい存在です!真っ黒な桐炭ソフトクリームなど、ちょっと攻めたご当地グルメを楽しみたいですね!
尾瀬街道みしま宿の基本情報
- 施設名
- 尾瀬街道みしま宿
- 営業時間
- 8:00~18:00
- 定休日
- 1/1~1/3
- 住所
- 福島県大沼郡三島町大字川井字天屋原610
- 電話番号
- 0241-48-5677
- 公式サイト
- http://www.okuaizu.net/spot/1421/
福島県会津若松は見所が豊富!1泊2日で満喫しましょう!
今回は福島県の会津若松駅を拠点に歴史と自然を堪能する1泊2日のモデルコースをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?伝統を尊重した町おこしに勤しむ会津若松には多く